中世政治思想講義 : ヨーロッパ文化の原型
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書誌事項
中世政治思想講義 : ヨーロッパ文化の原型
(ちくま学芸文庫, [ス33-1])
筑摩書房, 2024.7
- タイトル別名
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ヨーロッパ文化の原型 : 政治思想の視点より
- タイトル読み
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チュウセイ セイジ シソウ コウギ : ヨーロッパ ブンカ ノ ゲンケイ
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注記
「ヨーロッパ文化の原型 : 政治思想の視点より」(南窓社、1996年刊) を改題, 訂正したもの
参考文献: p291-296
シリーズ番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
社会とは神が人間に与えた秩序であり、その安定と維持こそが中世キリスト教世界における政治であった。ローマ教皇と神聖ローマ皇帝という二つの中心が社会的機能と責任を担う。だが、時に激しく対立し、グレゴリウス改革や叙任権闘争を極点として、統治の本質が根底から問われる事態へと発展する。聖書解釈に基づく両者の理論対決は、政治思想の錬磨を促さずにはおかない。普遍的で超越的なものを志向する意志と密接不可分な「合理性」がここに芽生え、やがてそれがヨーロッパ人の思惟構造を形づくっていくのである。中世の核心を伝えるだけでなく、近代の性格をも照らし出す類まれな講義。
目次
- 序章 日本人にとってヨーロッパ中世とは?
- 第1章 ヨーロッパ・キリスト教的政治圏の成立(権力正当化原理としてのキリスト教;キリスト教社会の成立―西ローマ帝国の復興;キリスト教と政治)
- 第2章 「普遍」の確立(グレゴリウス改革・叙任権闘争;普遍的秩序)
- 第3章 「特殊」の発生と展開(アリストテレス政治哲学の影響―「種」の自己展開は善である;法―普遍と特殊の結節点;封建王政の独立―政治的「特殊」と「普通」のパラドックス;マルシリオ・パードヴァ)
- 第4章 中世の終わりの始まり(公会議運動―その政治思想的意義;教会の政治化)
「BOOKデータベース」 より