「物質」の蜂起をめざして : レーニン、〈力〉の思想

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「物質」の蜂起をめざして : レーニン、〈力〉の思想

白井聡著

(ちくま学芸文庫, [シ46-1])

筑摩書房, 2024.9

Other Title

物質の蜂起をめざして : レーニン力の思想

Title Transcription

「ブッシツ」ノ ホウキ オ メザシテ : レーニン、〈チカラ〉ノ シソウ

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Note

作品社 2010年刊

底本: 増補新版 2015年刊

シリーズ番号はブックジャケットによる

研究・参考文献: pv-xvi

Description and Table of Contents

Description

ソ連という実験が無惨な失敗を遂げた後に、なおレーニンを語る意義とは何か。著者はその答えを求め、レーニンの思想をフロイト、マレーヴィチ、宇野弘蔵らと対決させつつ、「モノたちのざわめき」に耳を傾けていく。探求の先に見えてくるのは、彼のように考え、行動することの真の意味だ。著者曰く、レーニンの思想の偉大さはその社会科学的な価値ではなく、「物質」という外部を露呈させ、世界を解体・再組織化しようとする運動、すなわち“力”にある。現に彼はかつて世界のあり方を、そして私たちの世界に対する見方を決定的に変えてみせたのだから。現代にその衝撃を呼び戻さんとする卓抜のレーニン論。

Table of Contents

  • 序論 レーニンと二〇世紀
  • 第1部 思想史上のレーニン(歴史の“外部”への跳躍―レーニンのスプレマチズム;“物質”の叛乱のために―唯物論とテクノロジー;マルクスを受け継ぐこと―不均等発展論と十月革命;“力”の秩序としてのコミュニズム―無国家社会の倫理的基礎)
  • 第2部 現代思想としてのレーニン(民主主義とその不満―レーニン、フロイト、ラディカル・デモクラシー;実在論の政治学―レーニンとネグリ;経済学と革命―宇野弘蔵におけるレーニン)
  • 補論 終末の認識論―レーニン“再見”に寄せて
  • 結論 「モノ」のざわめきから新たなるコミュニズムへ
  • 付録1 われわれにとっての『国家と革命』
  • 付録2 二一世紀世界の“欲望”として再生するレーニンのユートピア

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