味と雰囲気
著者
書誌事項
味と雰囲気
みすず書房, 1980.8
- タイトル別名
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Geschmack und Atmosphäre
- タイトル読み
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アジ ト フンイキ
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注記
文献: 巻末p[vii]-x
内容説明・目次
内容説明
本書は、記述的な病的体験論からやがて人間学的な基盤での研究にと進められ、エーディンガーの「口腔感覚」を内因精神病的変転の表現野として構成、「口腔感覚」と「雰囲気的なもの」との人間学的な関連や、それらが分裂病やメランコリーや内因精神病でどういう障害となって現われるかを考察している。幻味、幻嗅の問題、自己臭の問題への具体的な成果をふまえつつ、症例や芸術作品を通じて、新鮮な人間探求への角度を示している。
目次
- 1 口腔感覚の現象学(「口腔感覚」という概念;口腔的識覚の精神病性変様に対する尺度の問題 ほか)
- 2 味と雰囲気的なもの(味わうことと味覚との相互性;におうことと嗅ぐこと—雰囲気的な発散と雰囲気的な勘 ほか)
- 3 危機的変転の前触れとしての雰囲気的なものの変化(危機と変転を媒介する雰囲気的なもの;聖なるものの雰囲気とサウロの改心 ほか)
- 4 病理的口腔感覚体験における精神病的に変化した雰囲気(口腔識覚の体験世界における精神病的雰囲気の透明性;内因性メランコリーにおける病的な口腔感覚体験 ほか)
「BOOKデータベース」 より