生物物理学における非平衡の熱力学
著者
書誌事項
生物物理学における非平衡の熱力学
みすず書房, 1975.7
- タイトル別名
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Nonequilibrium thermodynamics in biophysics
- タイトル読み
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セイブツ ブツリガク ニ オケル ヒヘイコウ ノ ネツ リキガク
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注記
参考文献:p.258-263
内容説明・目次
内容説明
熱力学の近年における発展は、不可逆過程の定量的な記述を可能にするようになって来た。本書は、熱力学のこの新しい分野を生物物理学、物理的生化学、生理学の学生に紹介し、生物学的問題への応用の可能性を示すために書かれたもので、ハーバード大学の生物物理学の課程で著者が行なった講義を骨子としている。生物物理学的な問題に興味をもつ人々を主要な対象としているので、精密な数式の展開より生体系における物理的概念に重点がおかれているが、初めに古典的熱力学の概観が与えられ、本書だけで完結したものとして本質的な理解ができるし、また訳者の詳細な補遺と相俟って、非平衡の熱力学そのものに関心をもつ人々にも十分役立つであろう。
目次
- 熱力学の第一法則
- 熱力学の第二法則
- ギブスの方程式
- 不可逆過程におけるエントロピー変化
- 等温平衡と化学熱力学
- 不可逆過程の熱力学における流れと力
- 連続系におけるエントロピー生成
- 流れと力とを関係づける現象論的方程式:オンサンガーの法則
- 等温拡散と沈降
- 非電解質の膜透過性:不連続系
- 電解質の含まれる連続系における輸送過程:イオンの伝導と拡散
- 不連続系の電気化学過程
- 温度勾配のある系
- 化学反応と拡散過程との関係
- オンサンガーの法則の統計力学的導出
- 定常状態:エントロピー生成極小の原理
「BOOKデータベース」 より