大脳半球の働きについて : 条件反射学
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大脳半球の働きについて : 条件反射学
(岩波文庫, 青(33)-927-1,
岩波書店, 1975.9-1975.10
- 上
- 下
- タイトル別名
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Лекции о работе больших полушарий головного мозга
- タイトル読み
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ダイノウ ハンキュウ ノ ハタラキ ニツイテ : ジョウケン ハンシャガク
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784003392713
内容説明
「ガリレオの時代から止まることを知らなかった自然科学の歩みは脳の前ではじめて停滞した。なぜならここで自然科学を生み出した脳そのものが研究の対象となったからである」—この自然科学の転回点に立って、条件反射学を創成し、大脳の生理学に新たな道を切り開いたパヴロフ(1849‐1936)の講義録。
目次
- 第1講 大脳半球の働きを研究する主な方法の基礎づけと歴史。反射の概念。反射のいろいろ。信号活動が大脳半球のもっとも一般的な生理学的特徴である
- 第2講 大脳半球の働きを客観的に研究する技術的方法。信号作用は反射である。無条件反射と条件反射。条件反射形成の条件
- 第3講 条件刺激と自動刺激による条件反射の形成。条件反射を形成する要因。条件反射の抑制。(1)外抑制
- 第4講 (2)条件反射の内抑制。(イ)条件反射の消去
- 第5講 (2)内抑制(続き)。(ロ)条件抑制
- 第6講 (2)内抑制(続き)。(ハ)遅延
- 第7講 大脳半球の分析と総合活動。(イ)条件刺激がはじめに一般化される性質。(ロ)分化抑制
- 第8講 大脳半球の分析と総合活動(続き)。(ハ)分析活動の実例。(ニ)同時複合刺激の分析と総合。(ホ)継時複合刺激の分析と総合
- 第9講 大脳半球皮質における神経過程の放散と集中。(イ)個々の分析器(皮膚と聴覚)のなかでの抑制過程の放散と集中
- 第10講 大脳半球皮質における神経過程の放散と集中(続き)。(ロ)抑制過程の大脳半球での放散と集中。(ハ)興奮過程の放散と集中
- 第11講 興奮と抑制過程の相互誘導。(イ)誘導の正の相。(ロ)誘導の負の相
- 第12講 神経過程の動きの現象と相互誘導現象との合併
- 巻冊次
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下 ISBN 9784003392720
内容説明
消化生理学への画期的貢献によって、すでにノーベル賞を得ていたパヴロフは、唾液腺の活動を研究中に観察した事件を契機に、動物の高次神経活動の研究に向かった。この講義録は、その長年の精力的研究の成果を、実験データに基づいて具体的かつ体系的に要約した、条件反射学、大脳生理学の古典である。
目次
- 第13講 モザイクとしての皮質。(イ)皮質のモザイク性の実例と、それを発生させるもっとも単純な方法。(ロ)個々の点の生理学的役割の変動性。(ハ)いくつかの点の持久性。複雑な動く統一系としての皮質
- 第14講 条件刺激の影響による皮質細胞の抑制状態への移行
- 第15講 内抑制と睡眠とは物理化学的基礎からみて同じ過程である
- 第16講 動物の覚醒状態から完全な睡眠へのいくつかの移行相(催眠相)
- 第17講 神経系のさまざまな型。機能作用の結果としての大脳半球の病的状態
- 第18講 機能作用の結果としての大脳半球の病的状態(続き)
- 第19講 手術作用の結果としての大脳半球の病的状態。(イ)大脳半球皮質活動の一般的変化。(ロ)聴覚分析器の活動障害
- 第20講 手術作用の結果としての大脳半球の病的状態(続き)。(ハ)視覚分析器の活動障害。(ニ)皮膚の機械刺激分析器の活動障害。(ホ)前頭葉切除後の障害。(ヘ)皮膚温度分析器の障害。(ト)梨状回切除後の障害。(チ)運動分析器の障害
- 第21講 手術作用の結果としての大脳半球の病的状態(続き)。(リ)大脳半球皮質の部分的破壊によって動物の行動異常を誘発する試み
- 第22講 研究の一般的特徴。その課題と困難。われわれの誤り
- 第23講 動物で得られた実験データの人間への応用
「BOOKデータベース」 より