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大都会の誕生 : 出来事の歴史像を読む

喜安朗, 川北稔著

(有斐閣選書)

有斐閣, 1986.12

Title Transcription

ダイトカイ ノ タンジョウ : デキゴト ノ レキシゾウ オ ヨム

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参考文献: 各章末

Description and Table of Contents

Description

世界史上、貿易と金融のネットワークの中心地、世界経済のメトロポリスへと成長していった国際都市ロンドン。その華やかな消費文化の陰には、貧民が吹き溜まり、巨大なスラムが形成されていく。ブルヴァールと呼ばれる大通りを中心に、カフェやレストラン、パッサージュやバザール、見世物や劇場と、多彩な文化を生み出していくパリの都市空間。その盛り場の街頭は、同時に民衆騒乱の舞台ともなった。都市型の生活様式は、どのように歴史的に形成されてきたのか。この魅力的な問いに、気鋭の歴史家が豊富な事実をふまえて活写する。

Table of Contents

  • 世界にひらく窓—帝国の首都ロンドンの生活文化(ミンチン横丁の賑わい—ジェントルマン文化と「舶来品」;コーヒーハウスの時代—「商業革命」と都市型文化の成立;「首都の空気は自由にする」;「ロンドンへのあこがれ」の増幅装置—「社交季節」と定期馬車)
  • 「世界の工場」の玄関口—工業化とロンドン民衆の生活(ディケンズと工業化—なぜ「ロンドン」なのか;イースト・エンド・スラムの成立;ファッション・センターとしてのロンドン;「苦汗労働」の成立;針子と港湾労働者—ロンドンの二大カジュアル・ワーク;「苦汗労働」の機械化?—ミシンの導入;工業化のもたらしたもの)
  • 盛り場の形成—パリのブルヴァールに集まる人びと(ブルヴァールにおける出来事;盛り場の移動;新しい盛り場の舞台装置;民衆の盛り場;都市空間の分極化)
  • 民衆騒乱の舞台(カーニヴァルの民衆蜂起;抑圧の解体—ブルヴァールの「祝祭」;民衆のパロディー—既存秩序の流動化;路上の権利;境界領域の再現;盛り場と騒乱の舞台)
  • 世界経済のメトロポリス—なぜロンドン史か
  • 民衆史への新しい視点—民衆の生活圏と都市空間の意味

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