ドストエフスキイ
著者
書誌事項
ドストエフスキイ
みすず書房, 1987.4
- タイトル別名
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Достоевский
Das Buch vom grossen Zorn
カラマーゾフの王国
- タイトル読み
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ドストエフスキイ
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ドストエフスキイ
1987
限定公開 -
ドストエフスキイ
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収録内容
- 偉大なる憤怒の書 : ドストエフスキイ「悪霊」研究 / 埴谷雄高訳
- 美の悲劇 : ドストエフスキイ「白痴」研究 / 大島かおり訳
- カラマーゾフの王国 : ドストエフスキイ「カラマーゾフの兄弟」研究 / 川崎浹訳
内容説明・目次
内容説明
偉大な作家の、偉大な作品には、何が書かれているのか?この大いなる謎にウオルィンスキイは挑戦する。20世紀初頭のロシア・ルネサンスの人であった彼は、ドストエフスキイの作品のなかに、神を求める強い一本の線を引きながらも、闇の王国での悪魔の挑梁に陶酔しつつ、作家の精神的宇宙と人間存在の深部へ迫ろうとする。そして精緻をきわめた燃えるような記述で、文学における〈情熱の原点〉へと読者を引き房す。それは、分析的な批評形式では到達しえない領域にある。《悪霊》について書かれた〈偉大なる憤怒の書〉、《白痴》についての〈美の悲劇〉、そして〈カラマーゾフの王国〉のドストエフスキイ論3部作、一巻に収録する。
目次
- 1 偉大なる憤怒の書—『悪霊』研究(ヨナ(序詞);仮面;情熱と色慾;灰色の墓;ロシヤの《馬橇(キビツカ)》;正しき羔羊;虚無主義;シクスチンの聖母;《偉大なる憤怒の書》)
- 2 美の悲劇—『白痴』研究(罪と罰—車室にて・ラスコーリニコフ;美しきもの—『白痴』の分析への序(ある老いた心酔者の日記より);美の悲劇—ドストエフスキイの小説『白痴』について;新しい波)
- 3 カラマーゾフの王国—『カラマーゾフの兄弟』研究(極道女(じごく);「大いなる憤怒」の女;父親・カラマーゾフ;ドミートリイ・カラマーゾフ;「母なるラッセーユシカ」;ヴォロキータ;悪魔に憑かれた哲学者;大審問官;人神と神人;アリョーシャ;少年たち;神愛(ボゴフイーリ)者たち;聖人群像図;ゾシマの法悦)
「BOOKデータベース」 より