「日本の小説」創世記 : 日本文学史論

書誌事項

「日本の小説」創世記 : 日本文学史論

社本武著

桜楓社, 1987.10

タイトル別名

日本の小説創世記 : 日本文学史論

タイトル読み

ニホン ノ ショウセツ ソウセイキ : ニホン ブンガクシロン

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内容説明・目次

内容説明

日本には早く古代から〈個人主義〉が発達した。ヨーロッパ型と違う心的構造の個人主義である。これが、日本人の精神活動の根源であり,日本小説の早い開花も、その精神活動の顕現である。

目次

  • まえがき 近代小説の源流を求めて〈日本小説史の特性〉
  • 1 小説成立の前提(「日本型個人主義」の成立と古代の神仏たち;「個としての人間」認識の文体とその伝統—『古事記』『宇治拾遺物語』)
  • 2 日本小説の原型(一筋の道〈鑑真の悟達と犠牲〉—『唐大和上東征伝』;日本の年代記型小説〈その美と真実〉—『日本書紀』『源氏物語』『平家物語』『太平記』;日本小説史における「説話」の存在意味—日本的リアリズム小説の胎生 『今昔物語集』その他)
  • 3 社会認識の小説的方法(戦乱の中国式叙述〈戦記物語の先駆〉—『日本書記』「壬申紀」;日本の「帝紀列伝体」史書—『大鏡』;14世紀社会の形象の方法—『太平記』)
  • 4 幻想と文学(亡霊と回向〈世阿弥と修羅能〉;行脚と使命—諸国一見の僧〈芭蕉の幻視〉)
  • あとがき 日本人の民族性と文学史の方法

「BOOKデータベース」 より

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