古事記と日本書紀の成立
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古事記と日本書紀の成立
吉川弘文館, 1988.2
- タイトル読み
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コジキ ト ニホン ショキ ノ セイリツ
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内容説明・目次
内容説明
古事記の所伝は総じて古く、日本書紀の記述は総じて新しいという従来の通念が、記・紀理解を誤らせ、ひいては古代史を誤らせるものであることを具体的な文献学的対比によって実証的に解明した。両書の成立論本質論に全く新たな視点からの展望を拓くものであり、記・紀の読者、研究者はもちろん、広く日本古代史の真実に関心を持つ人々に訴える。
目次
- 第1 『古事記』と『日本書紀』—なぜ『記』と『紀』があるのか
- 第2 幣羅坂の少女の歌について—書紀的所伝の古事記的完成
- 第3 「帝紀」と『記・紀』—旧存「帝紀」に対する二つの対応
- 第4 記序、天武の詔について—古事記的発想の実態
- 第5 天武紀10年の「記定」事業と古事記—『書紀』的修史への批判としての『古事記』
- 第6 『古事記』の「古」について—記序における「古」と「今」の考察
- 第7 古事記における当代性の問題—見忘れられた古事記の一側面への注目
- 第8 天武朝における国粋的志向—古事記的発想の時代的背景
- 第9 『記・紀』両書の文献としての関係—『記・紀』両書の資料的親近性の検証
- 付 「古事記の時代」ということ—旧国学的古事記観への反省
「BOOKデータベース」 より