日本王権論
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日本王権論
春秋社, 1988.1
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ニホン オウケンロン
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内容説明・目次
内容説明
天皇制とは何か?それは〈日本〉というものの深層を問う時不可避に浮かび上がってくる問題である。なぜそれは現在に到るまで存続しているのか。果たしてそこに「一貫性」はあるのか。社会のどの層がどのようなしかたでそれを支えてきたのか。そして他のさまざまな〈王権〉と比較した時そこにどのような共通性・特殊性が見えるのか。記紀神話のイデオロギー分析、中世非農業民との特殊な結び付き、幕府という武士政権との関係、〈聖〉〈俗〉〈賎〉のダイナミズムの中での変容、民俗コードによる受容、そして近代資本主義における位置などの問題をめぐって、歴史学、民俗学、構造主義社会学の最新の成果を踏まえ、社会構造・民衆の世界観の変遷を探りつつ、日本精神史の深部を探る白熱の討論。
目次
- 第1章 古代王権のコスモロジー—王権と「外部」
- 第2章 後醍醐の新政と民族史的転換—〔聖〕と〔賎〕の変化
- 第3章 王権の変質—天皇制はいかにして存続したか
- 第4章 近世社会における天皇の位置—フォークロアの中の天皇
- 第5章 江戸王権の支配構造—階級社会と「礼」の構造
- 第6章 現代の民俗コードと天皇制
「BOOKデータベース」 より