ドストエフスキーとカント : 『カラマーゾフの兄弟』を読む
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ドストエフスキーとカント : 『カラマーゾフの兄弟』を読む
みすず書房, 1988.2
- タイトル別名
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Достоевский и Кант
ドストエフスキーとカント : カラマーゾフの兄弟を読む
- タイトル読み
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ドストエフスキー ト カント : 『カラマーゾフ ノ キョウダイ』 オ ヨム
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内容説明・目次
内容説明
著者ゴロソフケルは小説における父親殺しの犯人は誰かという推理小説風のテーマに絞りながら、それをイデーのレベルで問題にしていく。真犯人はイワンの二律背反的知性に潜む〈悪魔〉ではなかろうか?その推論のプロセスはスリルと謎解きに満ちている。著者は言う。ドストエフスキーは西欧批判哲学の理論的知性に宿命的な悲劇性とヴォードヴィル性をイワン=悪魔の形象において描き出し、カントに代表される西欧批判哲学と決闘を行なったのだ、と。ドストエフスキー研究に新鮮な一石を投ずる野心作である。
目次
- 1 カラマーゾフ老人を殺したのは誰か?
- 2 殺人犯は身代り
- 3 「秘密」と「神秘」
- 4 かげの主人公—テーゼとアンチテーゼ
- 5 主人公の仮面をかぶったテーゼとアンチテーゼの決闘
- 6 カント的アンチノミーの主人公、イワン・カラマーゾフ
- 7 科なくして罪ありとする判決
- 8 「理性の避けがたい錯覚」という怪物、そして良心の犠牲者としての錯覚の犠性者
- 9 悪魔自身にも秘められた悪魔の最後の秘密
- 10 小説の「深淵」と「真実」
- 11 解かれた秘密
「BOOKデータベース」 より