多武峰ひじり譚
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多武峰ひじり譚
(法蔵選書, 46)
法蔵館, 1988.6
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トウノミネ ヒジリタン
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Note
主要引用文献: p239
Description and Table of Contents
Description
戒師として招かれた后の宮剃髪の儀において突如として発するいかがわしい言葉…。自らの師良源の晴れの舞台に踊り出て、衆人環視の中で師を諷刺する奇矯な振舞…。数多い仏教説話中の人物のうちで、奇行と過激さで読むものを驚かす、多武峰の聖(ひじり)・増賀—。仏教説話のひとつの典型として、後世に種種の影響を与えていく増賀説話は、いかにして形成されていくのか。気鋭の国文学者が、虚構と史実のあわいに分け入り、その問いに追る。
Table of Contents
- はじめに
- 出自の謎
- 最初の言語
- 幼き師弟
- 道心つき給え
- いくつかの奇行
- 冷泉院
- 少将高光の入山
- 応和の宗論
- 移住前後
- 多武峰
- 乞食のみぞ楽しかりける
- 良源・如覚の死
- 「三条宮」にて
- 涙と鉄拳
- 貴公子たちとのかかわり
- 「海月の骨」にあう日
- 余波
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