近代日本文学とキリスト者作家
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書誌事項
近代日本文学とキリスト者作家
(和泉選書, 46)
和泉書院, 1989.8
- タイトル読み
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キンダイ ニホン ブンガク ト キリストシャ サッカ
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内容説明・目次
内容説明
「聖書一巻によりて、日本の文学史は、かってなき程の鮮明さを以て、はっきりと二分されてゐる」と、太宰治は『HUMAN LOST』の中で言ったが、太宰のみならず、多くの作家たちがキリスト教と深い関わりをもってきた。島崎藤村や北村透谷、志賀直哉、芥川龍之介、三浦綾子ほか等々。そして彼等は、それぞれユニークな足跡を日本文学史に残してきた。その点に注目しつつ、本書は、明治以降現代に至るまでの日本文学とキリスト教との関わり、キリスト教と関わりのある作家たちの足跡、および、キリスト教文学の流れを追求する。
目次
- 1 日本文学とキリスト教(文学史の一視点;明治期のキリスト教と作家たち;近代文学の成熟とその特色;芥川とキリスト教;芥川から太宰へ;椎名麟三の出現;現代文学とキリスト者作家)
- 2 キリスト教と作家たち(三浦綾子—贖罪のキリストに生かされる;曽野綾子ほか女流キリスト者作家;島崎藤村—ロマンチックな信仰姿勢;正宗白鳥—うもれ火のごとく;有島武郎—純粋な霊肉の葛藤;志賀直哉—内村鑑三を師とする;長与善郎—「青銅の基督」;国木田独歩—汎神的自然観のキリスト者)
- 3 現代キリスト教文学の一潮流(内村鑑三の文学観をめぐって;遠藤文学の主題とその視点;三浦綾子と遠藤周作の異質点;キリスト教文学の一潮流)
「BOOKデータベース」 より