百人一首一夕話
著者
書誌事項
百人一首一夕話
(岩波文庫, 黄-170-171,
岩波書店, 1972.12-1973.1
- 上
- 下
- タイトル読み
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ヒャクニン イッシュ ヒトヨガタリ
大学図書館所蔵 件 / 全217件
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上B081/I95/Hy-1000196722,
上B081/I95/Hy-1000799315, 下B081/I95/Hy-2000196713, 下B081/I95/Hy-2000799324 -
上B911.147||O||110019863,10083828,
下B911.147||O||210019864,10083829 -
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784003023518
内容説明
江戸時代後期の学者尾崎雅嘉(1755‐1827)があらわした異色の『百人一首』注釈書。一首ごとに行きとどいた評釈がほどこされているのは言うまでもないが、それだけではない。歌人一人一人にまつわる興味ぶかいエピソードがふんだんに添えられていて、雅趣あふれる読物となっている。放浪の画家大石真虎えがく百余の挿絵もまた楽しい。
目次
- 天智天皇—秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露に濡れつゝ
- 持統天皇—春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山
- 柿本人麿—あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む
- 山部赤人—田子の浦に打出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつゝ
- 猿丸大夫—奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき
- 中納言家持—鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
- 安倍仲麿—天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
- 喜撰法師—我が庵は都のたつみ鹿ぞ住む世をうぢ山と人はいふなり
- 小野小町—花の色はうつりにけりな徒らに我が身世にふるながめせし間に
- 蝉丸—これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕
- 巻冊次
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下 ISBN 9784003023525
内容説明
この書物の面白さは何といっても作者をめぐる豊富なエピソードにあるが、その典拠は『源氏物語』をはじめとして『伊勢物語』『枕草子』『土佐日記』『蜻蛉日記』『明月記』等々、驚くほど広い範囲にわたっている。ページを繰るにつれて、江戸人の教養の底力がひしひしと伝わって来るかのようである。巻末に便利な各種索引を付した。
目次
- 能因法師—嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり
- 良暹法師—淋しさに宿を立ち出でて眺むればいづくも同じ秋の夕暮
- 大納言経信—夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろ屋に秋風ぞ吹く
- 祐子内親王家紀伊—音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ
- 権中納言匡房—高砂の尾上の桜咲きにけり外山の露立たずもあらなむ
- 源俊頼朝臣—憂かりける人を初瀬の山おろしはげしかれとは祈らぬものを
- 藤原基俊—契り置きしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり
- 法性寺入道前関白太政大臣—わたの原漕ぎ出でて見れば久方の雲居にまがふ沖つ白波
- 崇徳院—瀬を早み岩にせかるゝ滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
- 源兼昌—淡路島通ふ千鳥の鳴く声にいく夜寝覚めぬ須磨の関守〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より