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漱石と天皇制

伊豆利彦著

有精堂出版, 1989.9

タイトル読み

ソウセキ ト テンノウセイ

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内容説明・目次

内容説明

漱石は天皇制の現実が個人の自由な意識を圧制しようとする時代に生きた。漱石にとって国家体制に対する思想的道徳的戦いと文学的戦いは不可分であった。死を直視しながら、文学を拠点に「百年の後の」新しい生の可能性を求めて暗い日本の現実と相渉り続けた漱石の姿を、作品と文体から究察。著者年来のモチーフの、気魄の結実。

目次

  • 日本近代文学と天皇制
  • 漱石の精神—一体二様の見解
  • 夏目漱石と天皇制
  • 漱石の思想と文体—日本文学協会1961年度大会報告
  • 漱石と西欧—『文学論』の思想
  • 日露戦争と作家としての出発
  • 漱石の明治39年
  • 漱石とアジア—「満韓ところどころ」その他
  • 「多元的宇宙」とアイロニー—「思ひ出す事など」の世界
  • 「則天去私」と「自己本位」
  • 夏目漱石と「明治の精神」

「BOOKデータベース」 より

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