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科学者点描

岡部昭彦 [著]

みすず書房, 1989.9

タイトル読み

カガクシャ テンビョウ

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内容説明・目次

内容説明

日本における科学の振興と普及の支柱として科学雑誌『自然』があった。それは、一線の研究者が社会に対して発言する場であり、読者が新鮮な科学知識に接する貴重な媒体であった。『自然』編集長として、科学の風土と科学者に真摯なまなざしを注ぎ続けた科学ジャーナリストが、取材活動を通して身近に接した科学者たちのユニークな「個性」を綴る。本書に登場する21人は、戦後の科学を築き、欧米先進諸国に並び過程で、その豊かな個性を最大限に発揮した科学者である。本書は、変革期に生きた科学者の記録であり、日本の科学が自立する過程を探るよすがともなるであろう。

目次

  • 1 科学者点描(生物学山派の巨峰 田宮博;パリに逝った物理学者 湯浅年子;ある科学史家の前史 若き日の広重徹;コムギ抜きの人間像 木原均;最後の“滅びゆく”動物学者 高島春雄;クルマエビに憑かれて40年 藤永元作;脳とクジラと医学史と 小川鼎三; 理研を支えたもう一つの柱 大山義年;自我を通したたぐい稀な物理学者 木庭二郎;日米、女性と科学の架け橋 団ジーン;日本サル学外史 今西錦司;フランス科学と伝統の生化学 江上不二夫;聴覚生理学者の王道と茨の道 勝木保次;筋化学の胎動が起こるとき 殿村雄治;ノーベル賞のジャーナリズム誌 湯川秀樹;抗生物質の王道を歩んだ人 梅沢浜夫; 戦後科学者の一断面 学術会議の群像;馬力、常識、直観の人 茅誠司;「暗い日の感想」と編集者 朝永振一郎;議員先生のプレヒストリー 伏見康治;反骨精神を貫いた生涯 小倉金之助 ほか)
  • 2 学界と風土(理研の大河を流れる人間模様—理研、農芸化学と加藤八千代さん;『ミツバチのたどったみち』以前—1950年代の札幌幻影;文化史としての学問史の先駆—上野益三著『日本生物学の歴史』;『理科年表』事始め;「ライフサイエンス」ブームに思う ほか)

「BOOKデータベース」 より

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