演劇人世阿弥 : 伝書から読む
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演劇人世阿弥 : 伝書から読む
(NHKブックス, 590)
日本放送出版協会, 1990.2
- タイトル読み
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エンゲキジン ゼアミ : デンショ カラ ヨム
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注記
世阿弥関係年譜: p228-230
参考文献: p231-233
内容説明・目次
内容説明
役者にして劇作家、演出家にして理論家たり得た偉大なトータル・ドラマチスト、世阿弥。本書は、かつて「悲劇の能聖」と脚色された世阿弥像を正し、きら星のような名コピーに満ちた彼の伝書を読むことで、質の高い芸術論を平易に説くものである。そこには、知性と官能の軋轢、観客の多様化など、現代演劇に直結する中世芸能市場の激しい生存競争の中で苦闘した「現代の演劇人」の実践論があった。
目次
- 序章 人間世阿弥はわれらの同時代人—戦前・戦後の研究成果の差
- 第1章 祭りから劇へ—芸能史の中に「能」と少年世阿弥の環境
- 第2章 劇団経営の基本—社会・流行への適応
- 第3章 劇作重視—闘い勝つ戯曲
- 第4章 写実の本質—描写の対象は風俗か人間か
- 第5章 時代美への対応—幽玄美と写実の統一
- 第6章 秘密と戦略—自己と観客の心理操縦法
- 第7章 劇空間と観客の質—座頭は役者にして総監督
- 第8章 年齢の限界—肉体的現実の直視
- 第9章 舞の純化—主体存在としての役者
- 第10章 具象と抽象—大衆を超えて
- 第11章 老の完成—人生退場のために
- 第12章 死と歴史の中の世阿弥
「BOOKデータベース」 より