世界に於ける日本美術の位置
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世界に於ける日本美術の位置
(講談社学術文庫, [857])
講談社, 1988.12
- タイトル読み
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セカイ ニ オケル ニホン ビジュツ ノ イチ
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内容説明・目次
内容説明
応挙の絵は写実的か。法隆寺壁画の特徴は雄渾美か。日本の名品を世界美術の視野に置いて見れば、際立つものは、むしろ優美艶麗な装飾美にほかならない。美術史家として国際的に活躍した著者は、日本美術鑑賞の「常識」を本書で敢然と覆す。芸術に対する公正な愛情を貫いた記念碑的な名講演(1934年)に、美の再興への思いほとばしる終戦直後の一論を加え、真の文化交流への道を提言。その語りは清新、芳烈の気を放ち、心を打つ。
目次
- 国際文化と日本美術(敗戦後の日本;明治初年と現在;外国研究のやり直しと批判的摂取;米国文化と日本;外国研究に於ける要点の理解の困難;笑えぬ誤解;日本文化の海外進出について;文化の意義;いわゆる文化外交;日本の国際文化事業に対する疑惑;日本の文化力とその世界文化に対する貢献;戦後初めての奈良京都への旅—サンソム卿とジョンソン大使;西芳寺の庭を前にして結ばれたる東西の心;個人外交ということ)
- 世界に於ける日本美術の位置
- 世界に於ける日本美術の認識
- 美術の世界性
- 日本美術に対する世界的批判の必要
- 日本美術の不評判
- 日本の対外宣伝と美術
- 日本彫刻論(日本彫刻に於ける立体性の欠陥;鎌倉彫刻と写実の限界;宗教芸術の象徴性と静相の彫刻;推古天平弘仁の大彫刻;藤原彫刻の感傷性;日本木彫論)
- 日本絵画論(水絵具と油絵具;日本絵画とイタリアの壁画;日本絵画の装飾性—大和絵—光琳派とその源流;日本絵画の多彩—日本水墨画—日本絵画に於ける雪の描出;日本絵画の印象主義—浮世絵;日本肖像画論;日本仏画の感傷的傾向—来迎芸術;絵巻物論;禅宗絵画と文人画)
「BOOKデータベース」 より