出来事の民族誌 : フィリピン・ネグリート社会の変化と持続
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出来事の民族誌 : フィリピン・ネグリート社会の変化と持続
九州大学出版会, 1990.2
- タイトル読み
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デキゴト ノ ミンゾクシ : フィリピン ネグリート シャカイ ノ ヘンカ ト ジゾク
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注記
参考文献: p369-380
内容説明・目次
内容説明
1970年代末のカキリガン集落に住み込んで暮らした20ヶ月ほどの体験は、筆者にとって決定的な意味を持っている。夜は早くに就寝し、夜明けとともに起き、昼食後の昼寝と夕方の水浴びを日課とした、事件が起こらない限りは単調な日々の繰り返しの中で、日本にいる時とは全く異質な時間が流れた。無為の快感は異文化の中で暮らす緊張感とが混じり合い、精神の解放と覚醒とが同時にもたらされた。本書で試みようとしたことは、そうした生活体験を通して、筆者がその滞在中に、そして今日に至るまで続けてきた「彼ら」に対する理解の模索の成果を、民族史のかたちで記述することであった。
目次
- 第1部 出来事の諸相(景観の中の歴史;アモック事件をめぐる素描;開発プロジェクトの併呑受容;病いの体験)
- 第2部 社会編成の動態(社会集団の編成;結婚をめぐるダイナミズム;バンディ〈婚資〉—出来事の懐柔をめぐって)
- 付録 パン・ダロイ夫婦家族の経済生活
「BOOKデータベース」 より