芭蕉再発見 : 水と樹の旅に
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書誌事項
芭蕉再発見 : 水と樹の旅に
(NHKブックス, 595)
日本放送出版協会, 1990.5
- タイトル読み
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バショウ サイハッケン : ミズ ト キ ノ タビ ニ
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内容説明・目次
内容説明
旅に生きて、旅に死んだ風雅の人、芭蕉。旅を栖とした吟遊詩人は、琵琶湖と出会い、開眼した。ゆたかな山川草木と共に在った文化、生活は、「景情融合」の蕉風俳諧をどのように育んでいったのか。芭蕉の「野ざらし・笈の小文」の旅をめぐりつつ、その作品世界を追体験してきた庶民作家が、芭蕉に身を仮託して水と樹の原風景を語ろうとするユニークな芭蕉論は、もうひとつの自然論・環境論として結実する。
目次
- 序に代えて—芭蕉、琵琶湖に眠る 旅に病で夢は枯野をかけ廻る
- 芭蕉、渥美半島をゆく 鷹一つ見つけてうれしいらご崎
- 大井川災難物語 さみだれの空吹きおとせ大井川
- 桜映え杉木立暮れる吉野山 このほどを花に礼いふわかれ哉
- 琵琶湖のヨシ原に風が吹く 四方より花吹きいれて鳰の海
- 田螺の漢き 鮎の涙 病雁の夜寒に落ちて旅寝かな
- 妄執のなかの芭蕉 大堰川浪に塵なし夏の月
「BOOKデータベース」 より