世界年代記 : 中世以来の歴史記述の基本形態

書誌事項

世界年代記 : 中世以来の歴史記述の基本形態

ヴェルナー・ケーギ [著] ; 坂井直芳訳

みすず書房, 1990.5

タイトル別名

Chronica mundi : grundformen der geschichtschreibung seit dem Mittelalter

タイトル読み

セカイ ネンダイキ : チュウセイ イライ ノ レキシ キジュツ ノ キホン ケイタイ

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内容説明・目次

内容説明

浩瀚な『ブルクハルト伝』(全7巻)を著わしたスイスの歴史家ケーギの珠玉のような小品である。本書は中世から19世紀までの歴史記述の特徴を捉えた3篇からなる。12世紀のフライジングのオットーは、アダムとエヴァの楽園追放と最後の審判を両端とする人類史を描く。マキアヴェルリは個々の民族におけるヴィルトゥの盛衰過程に注目した。セバスティアン・フランクにとっては歴史自体のなかに意味があった。それは歴史的汎神論ともいうべきものであり、19世紀のランケの歴史主義と結びつく。ランケはヨーロッパの自由は、独立自律の個性としての諸国民の均衡のなかにあるという。この思想をブルクハルトは維持しただけでなく、時とともにますます色あざやかに展開した。本書は幾世紀にもわたる歴史家の営みを眼前に展開し、歴史の内奥へと読者を誘う。

目次

  • 天の国と地の国 霊的騎士生活としての王道(フライジングのオットーとサン・ドニのシュジェ)
  • フォルトゥーナ(運命の女神)の歯車と神の偉業への敬虔(マキアヴェルリとセバスティアン・フランク)
  • 倫理的エネルギーとしての武運と敗者の世界史(ランケとブルクハルト)

「BOOKデータベース」 より

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