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近代日本の批評

柄谷行人編著

福武書店, 1990.12-1992.1

  • 昭和篇[上]
  • 昭和篇[下]
  • 明治・大正篇

タイトル読み

キンダイ ニホン ノ ヒヒョウ

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注記

討議: 浅田彰ほか

昭和篇[上]: 昭和批評史・略年表(1923-1945): p249-257

明治・大正篇: 明治・大正批評史・略年表(1868-1926): p304〜319

内容説明・目次

巻冊次

昭和篇[上] ISBN 9784828823652

内容説明

他者性=外部性の発見と喪失に、昭和という時代の「転向」を読み解きながら、文学史=思想史のラディカルな転換を企図する。徹底的共同討議と柄谷論文「近代日本の批評・昭和前期」150枚を収録。

目次

  • 近代日本の批評
  • 討議 昭和批評の諸問題(福本和夫以前、そして以後;小林秀雄の唯物論性;ベンジャミン=林達夫の役割;岩波書店・三木清・不安;小林秀雄と中野重治;谷崎潤一郎VS.川端康成;「文学」が支配的になった時代—文芸復興期;保田与重郎と石川淳;竹内好と武田泰淳の差異;谷崎=泰淳と芥川的なるもの;戸坂潤のイデオロギー論と大正教養主義;花田清輝の教条主義;石川淳の「狂歌」と安吾の「堕落」;批評と文体—中村光夫の反逆 ほか)
  • 昭和批評史・略年表1923—1945
巻冊次

昭和篇[下] ISBN 9784828823768

内容説明

戦後の復興期から高度成長期を経て、消費社会での記号の戯れとその飽和状態へと至る文学・思想の流れを根底から批判し、〈リアルなもの〉の露呈へと向かう。徹底的共同討議による昭和文学・思想史の読み換え、第2弾。

目次

  • 戦後批評ノート
  • 討議 昭和批評の諸問題(中村光夫の不幸な輝き;文学の不可能性の露呈と三島由紀夫;江藤淳の文体論とニュークリティシズム;吉本隆明・ルサンチマンの伝染;花田=吉本論争の意味、無意味;フロイトとユング ほか)
  • 現代批評史ノート
  • 討議 昭和批評の諸問題(大江健三郎と山口昌男;秋山駿からの刺激;情報の飽和・関心の自足;小説と植民地、階級闘争;批評とは何か、批評史とは何か? ほか)
巻冊次

明治・大正篇 ISBN 9784828824116

内容説明

言文一致、キリスト教、自然主義等の問題群を経て、普遍的観念論へと至る明治・大正期の批評的系譜を洗い出しながら、国民国家の成立から帝国主義の時代へと移行する、世界史的転換期における近代日本の思想的諸問題を、徹底的に解剖する。「近代日本の批評」全3巻完結。

目次

  • 1 煩悶、高揚、そして悲哀—近代日本の「批評」の発見
  • 2 「討議」明治批評の諸問題 1868‐1910
  • 3 「大正的」言説と批評
  • 4 「討議」大正批評の諸問題 1910‐1923
  • 5 「討議」「近代日本の批評」再考

「BOOKデータベース」 より

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