フィガロの誕生 : モーツァルトとフランス革命
著者
書誌事項
フィガロの誕生 : モーツァルトとフランス革命
音楽之友社, 1992.3
- タイトル別名
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Autonomie und Gnade : űber Mozarts Opern
- タイトル読み
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フィガロ ノ タンジョウ : モーツァルト ト フランス カクメイ
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注記
原著改訂第3版の翻訳
内容説明・目次
内容説明
オルフェオの昔からオペラ・セリアの主題であった神や絶対君主の〈恩寵〉は時代とともに効力を失い、代って〈自律〉が登場した。本書は、1780年『イドメネオ』によってはじめて誕生した〈自律〉が、『フィガロ』において幸福な頂点を迎えるが、その後《魔笛》ではすでに全体主義的支配への傾向を見せ、ついに1810年H.v.クライストの『公子ホンブルク』において崩壊して、遠くナチズムの予感をも響かせるようになるまでを描く〈フランス革命前後30年間の精神史〉である。
目次
- 自律と恩寵—モーツァルトのオペラについて(専制的支配者の没落;臣民のいない国;音の社会)
- パミーナの第三の死—またはハッピーエンド(救いをもたらす3人の女性;自由への間道;「わたしはあなたの鎖を解きます」)
- 息子と父—クライストの最後の作品について(共同体の再構築;伝統の欺瞞;恐れとおののき。ひとつの後書)
「BOOKデータベース」 より