家族・世帯・家門 : 工業化以前の世界から
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書誌事項
家族・世帯・家門 : 工業化以前の世界から
(京都大学人文科学研究所報告)
ミネルヴァ書房, 1993.4
- タイトル別名
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家族世帯家門
- タイトル読み
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カゾク セタイ カモン : コウギョウカ イゼン ノ セカイ カラ
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注記
内容: 執筆者一覧, 序にかえて: 家族と世帯、親族と家門, I: 家族、世帯、親族へのアプローチ(第1章「ヨーロッパ家族史へのふたつのアプローチ」, 第2章「スリランカ・タミル漁村の家族と世帯」), II: 家門と政治権力(第3章「シュメール・ウル第三王朝ギルスの知事と「神殿」上位官職者の「家」」-第6章「中世盛期ドイツ貴族の家門意識」), III: 結婚と離別(第7章「ローマ帝政時代の家族と結婚」-第10章「中国明清時代における寡婦の地位と強制再婚の風習」), IV: 財産の形成と相続(第11章「一二世紀中頃ジェノヴァの婚姻時の贈与」-第14章「イスラム法と一六世紀サマルカンドの遺産相続」), V: (第15章「貝原益軒『家道訓』考」, 第16章「教科書のなかの家族」), あとがき(前川和也), 編著者略歴
文献等の注: 各章末
1989年4月-1992年3月に京都大学人文科学研究所で実施された共同研究「家族とハウスホールドの比較史的研究」の成果をまとめたもの
収録内容
- 家族と世帯、親族と家門 : 序にかえて / 前川和也 [執筆]
- ヨーロッパ家族史へのふたつのアプローチ : イタリアからの視点 / 大黒俊二 [執筆]
- スリランカ・タミル漁村の家族と世帯 : クドゥンバムをめぐって / 田中雅一 [執筆]
- シュメール・ウル第三王朝ギルスの知事と「神殿」上位官職者の「家」 / 前川和也 [執筆]
- 遺言状からみた一一世紀ビザンツ貴族のイエ / 井上浩一 [執筆]
- 「見よ、この種にしてこの草あり」 : 一二世紀北仏貴族の親族・祖先意識 / 江川温 [執筆]
- 中世盛期ドイツ貴族の家門意識 : ヴェルフェン家の事例 / 早川良弥 [執筆]
- ローマ帝政時代の家族と結婚 / 南川高志 [執筆]
- 一六・一七世紀ポーランドの貴族と平民の結婚 / 小山哲 [執筆]
- イギリス近世の高齢者と寡婦 : 「救貧パラノイア」の前提 / 川北稔 [執筆]
- 中国明清時代における寡婦の地位と強制再婚の風習 / 夫馬進 [執筆]
- 一二世紀中頃ジェノヴァの婚姻時の贈与 / 山辺規子 [執筆]
- 近世チューリヒ市の夫婦財産制 / 三成美保 [執筆]
- 夫婦財産契約の法的枠組み : アンシャン・レジーム末期の実務とフランス民法典 / 波多野敏 [執筆]
- イスラム法と一六世紀サマルカンドの遺産相続 / 川本正知 [執筆]
- 貝原益軒『家道訓』考 : 前近代日本の家政の理想 / 横山俊夫 [執筆]
- 教科書のなかの家族 : ナチズムと家族 / 佐々木博光 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
工業化以前の歴史社会において家族や世帯、親族はどのような役割を果たしてきたのか。本書は、ヨーロッパを中心に西アジア、イスラム、スリランカ、中国、日本などさまざまな地域、時代の家族を比較史的に研究する。歴史のなかの家族について論じられたわが国ではじめての本格的な共同研究。
目次
- 1 家族、世帯、親族へのアプローチ(ヨーロッパ家族史へのふたつのアプローチ—イタリアからの視点;スリランカ・タミル漁村の家族と世帯—クドゥンバムをめぐって)
- 2 家門と政治権力(シュメール・ウル第三王朝ギルスの知事と「神殿」上位官職者の「家」;遺言状からみた11世紀ビザンツ貴族のイエ;「見よ、この種にしてこの草あり」—12世紀北仏貴族の親族・祖先意識;中世盛期ドイツ貴族の家門意識—ヴェルフェン家の事例)
- 3 結婚と離別(ローマ帝政時代の家族と結婚;16・17世紀ポーランドの貴族と平民の結婚;イギリス近世の高齢者と寡婦—「救貧バラノイア」の前提;中国明清時代における寡婦の地位と強制再婚の風習)
- 4 財産の形成と相続(12世紀中頃ジェノヴァの婚姻時の贈与;近世チューリヒ市の夫婦財産制;夫婦財産契約の法的枠組み—アンシャン・レジーム末期の実務とフランス民法典;イスラム法と16世紀サマルカンドの遺産相続)
- 5 家と家族のイメージ(貝原益軒『家道訓』考—前近代日本の家政の理想;教科書のなかの家族—ナチズムと家族)
「BOOKデータベース」 より