書誌事項

漂泊の民俗文化

山折哲雄, 宮田登編

(日本歴史民俗論集, 8)

吉川弘文館, 1994.2

タイトル読み

ヒョウハク ノ ミンゾク ブンカ

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注記

内容: 刊行にあたって(編者一同, 吉川弘文館), 第一: 漂泊と神概念(一「遁世・漂泊者の理解をめぐって」-四「異神の受容」), 第二: 異人と境界(一「異人と村落共同体をめぐる物語」-四「田遊び論ノート」), 第三: 聖地と巡礼(一「岐阜県東濃地方の瞽女仲間」-四「白山麓山村住民の袖乞慣行(予察)」), 第四: 山と海の漂泊民(一「ヒヨウの生活を囲つて」-四「家船と糸満漁民」), 解説(山折哲雄, 宮田登), 主要参考文献

主要参考文献: p386-387

収録内容

  • 遁世・漂泊者の理解をめぐって / 高取正男 [執筆]
  • 「熊谷家伝記」余話 / 竹内利美 [執筆]
  • 神道的神と民族的神 : 定住民と漂泊民の神空間 / 坪井洋文 [執筆]
  • 異神の受容 : 牛頭天王島渡り祭文の世界 / 山本ひろ子 [執筆]
  • 異人と村落共同体をめぐる物語 : 「松浦長者」と「ものぐさ太郎」 / 小松和彦 [執筆]
  • 杖と境界のアルケオロジー / 赤坂憲雄 [執筆]
  • 蓑笠と柿帷 : 一揆の衣裳 / 網野善彦 [執筆]
  • 田遊び論ノート / 黒田日出男 [執筆]
  • 岐阜県東濃地方の瞽女仲間 / 三好一成 [執筆]
  • 巡礼の構造 / 山折哲雄 [執筆]
  • 四国遍路への道 : 巡礼の思想 / 真野俊和 [執筆]
  • 白山麓山村住民の袖乞慣行(予察) / 千葉徳爾, 菅根幸裕 [執筆]
  • ヒヨウの生活を囲つて / 早川孝太郎 [執筆]
  • 山窩の生活 / 後藤興善 [執筆]
  • 漂泊漁民の伝承文芸 : 「浮鯛系図」考 / 河岡武春 [執筆]
  • 家船と糸満漁民 : 水上生活者の移動と定着 / 野口武徳 [執筆]

内容説明・目次

内容説明

日本人の民俗文化を漂泊の生活、漂泊民のまなざしによってとらえかえしたら、いったい何が見えてくるか。それが本巻に収められた論文の共通テーマである。境界の内部にいるものが定住民であるとすれば、その境界をふみ破るものが異人たちであり、越境の旅を続けることで聖地巡礼が成立した。そういう漂泊民の根拠地が山や海にあったことが重要である。

目次

  • 第1 漂泊と神観念(遁世・漂泊者の理解をめぐって;「熊谷家伝記」余話;神道的神と民俗的神;異神の像容)
  • 第2 異人と境界(異人と村落共同体をめぐる物語;杖と境界のアルケオロジー;蓑笠と柿帷;田遊び論ノート)
  • 第3 聖地と巡礼(岐阜県東濃地方の瞽女仲間;巡礼の構造;四国遍路への道;白山麓山村住民の神乞慣行〈予察〉)
  • 第4 山と海の漂泊民(ヒヨウの生活を囲って;山窩の生活;漂泊漁民の伝承文芸;家船と糸満漁民)

「BOOKデータベース」 より

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