自意識の昭和文学 : 現象としての「私」
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自意識の昭和文学 : 現象としての「私」
(国文学書下ろしシリーズ)
至文堂, 1994.3
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自意識の昭和文学 : 現象としての私
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ジイシキ ノ ショウワ ブンガク : ゲンショウ トシテノ ワタクシ
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自意識の昭和文学 : 現象としての「私」
1994
Limited -
自意識の昭和文学 : 現象としての「私」
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Description and Table of Contents
Description
従来私小説は夢や幻想と対極をなすものと考えられてきたが、実はそこには「私」の「見え方」を照らし返してゆく機能が潜在しており、かかる自意識の中には夢と現実との「関係」をも導きだしてゆく契機が内在していたのではあるまいか。「私」が一個の現象へと変位してゆくその様相を通して、牧野信一、川端康成、太宰治、石川淳、小林秀雄、堀辰雄らをつなぐ一本の線が導きだされてゆく。
Table of Contents
- 第1章 自意識の昭和文学—「序」に代えて
- 第2章 「小説家小説」の機能と特質
- 第3章 見ることと見られること—牧野信一『西瓜喰ふ人』を中心に
- 第4章 「私」という名の〈象徴〉世界—川端康成と『抒情歌』
- 第5章 煙突の上に残された男—「転向文学」の周辺
- 第6章 自殺の季節—太宰治『道化の華』論
- 第7章 観念と現実との〈あはひ〉にあるもの—石川淳『普賢』論
- 第8章 小林秀雄の〈自意識〉—『私小説論』への道程
- 第9章 現実への回帰—堀辰雄『風立ちぬ』を中心に
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