東北アジア史の再発見 : 歴史像の共有を求めて
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東北アジア史の再発見 : 歴史像の共有を求めて
(環日本海叢書 / 渋谷武, 多賀秀敏監修, 3)
有信堂高文社, 1994.5
- タイトル読み
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トウホク アジアシ ノ サイハッケン : レキシゾウ ノ キョウユウ オ モトメテ
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注記
環日本海地域交流略年表 山口博 古厩忠夫作成: p242-247
内容説明・目次
内容説明
ロシアから見れば真冬でも凍らない暖かい南の海、朝鮮の人々は東の海と呼び、中国吉林省からはわずか一五キロメートルの陸地が遮り、日本では鈍色の荒波が通念としてまかり通る、—これが日本海である。この海が今、交流の海へと変容を遂げはじめた。そして、この海を囲繞する地域が世界的に脚光を浴びている。ここをやみくもな算盤勘定の犠牲にすることなく、世界でも屈指の真実人間と自然のすみかとするために、国内外の各方面とつねに理念を交換しつつ、東西問題と南北問題が重層するこの海の歴史を反転させ、環日本海地域がボーダーレス時代の世界秩序の原点になることをめざす。
目次
- 序論 環日本海地域の歴史像—歴史認識の共有空間拡大のために
- 1部 やわらかな支配の7〜8世紀—冊封関係モデル(渤海の対日本外交への理路;奈良朝政治事件と東北アジアの国際環境;歴史教育の課題としての東アジア史像)
- 2部 覇権争奪の19〜20世紀初期—近代国家形成競合モデル(近代日露関係史のなかの越後人;「シベリア出兵」期における『浦潮日報』;1910年代のモンゴル在留日本人;中東鉄道をめぐる中ソ関係)
- 3部 侵略と遮断の20世紀—日本植民地・冷戦構造モデル(日本の朝鮮支配と韓国国史教科書;韓国経済と脱植民地化過程;地域史としての「中国東北」の再発見;ソ連社会主義下のロシア極東)
「BOOKデータベース」 より