芥川龍之介と堀辰雄 : 信と認識のはざま

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芥川龍之介と堀辰雄 : 信と認識のはざま

影山恒男著

有精堂出版, 1994.11

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芥川竜之介と堀辰雄 : 信と認識のはざま

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アクタガワ リュウノスケ ト ホリ タツオ : シン ト ニンシキ ノ ハザマ

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Description and Table of Contents

Description

作品の構造と作家の意識の構造を探る試み。現代人の苦悩の諸相を文学作品の中から引き出し、作品の構造から浮かび上がる作家の肉声や無意識の声から、信と認識のまたは実存と愛の狭間で迷いながら光を求める姿を探る論考。芥川龍之介、堀辰雄に加えて立原道造、遠藤周作、福永武彦の作品の新局面を展こうとした論集。

Table of Contents

  • 1 芥川龍之介的実存と愛—闇から存在へ(「歯車」と芥川の晩年;芥川龍之介における中有の心象の位相—「藪の中」をめぐって;戦闘的ヒューマニズムと自己救済—「河童」をめぐって;「神神の微笑」論覚書—棄数の実存的位相への傾斜;切支丹物における日本的感性—「おぎん」をめぐって)
  • 2 堀辰雄的実存と愛—実存から聖化へ(堀辰雄の文学論とパトスの位相;「聖家族」における時間とヴィジョンの錯綜;『風立ちぬ』における時間とヴィジョンの聖化;『菜穂子』の構造—実存の遠心と求心;「広野」の構造と叙法—実存の聖化の試み)
  • 3 実存と愛の諸相—叙法の展開(立原道造の評論「風立ちぬ」をめぐる一側面—道造晩年の立脚点;遠藤周作『沈黙』の語る文化風土論及び人間論;福永武彦「忘却の河」の構造と意味についての試論—記憶と罪の意識と始まりの位相)

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