書誌事項

源頼朝像 : 沈黙の肖像画

米倉迪夫著

(絵は語る, 4)

平凡社, 1995.3

タイトル別名

源頼朝像 : 沈黙の肖像画

タイトル読み

ミナモト ヨリトモ ゾウ : チンモク ノ ショウゾウガ

大学図書館所蔵 件 / 192

注記

付: 源頼朝像 (折込み図1枚)

文献: p104-105

内容説明・目次

内容説明

この人物は、本当に、源頼朝なのだろうか。絵は、頼朝の生前、十二世紀末につくられ、神護寺に納められたものとされてきた。しかし、新たな知見のまえに、数多くの疑問が湧き起こる。画風からも、描かれた風俗からも…。絵の素材についても、また、画面の異例の大きさについても…。さらに、従来、唯一の裏付け史料であった『神護寺略記』の再検証によって、画像の主を源頼朝とする通説は、根底から揺らぎはじめる。そして、この像をめぐる歴史的・社会的文脈に、虚心に眼を向けるとき、ここに、新たに一つの文書が浮かび上がる。それは、足利直義が、兄・尊氏と自らの肖像画を神護寺に納めたことを明かす願文である。世に画像は残り、人の名は忘れられる。肖像が歴史の中で果たす真の役割を問い直し、「源頼朝」像の謎を解く。

目次

  • 1 肖像画の場—世俗人物像の場合
  • 2 頼朝像の顔かたち、姿かたち
  • 3 神護寺画像の名前—像主を求めて
  • 4 頼朝像の画風と制作年代
  • 5 「源頼朝」像は何を語りはじめるのか

「BOOKデータベース」 より

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