凡常の発見 : 漱石・谷崎・太宰
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凡常の発見 : 漱石・谷崎・太宰
(南山大学学術叢書)
明治書院, 1996.2
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ボンジョウ ノ ハッケン : ソウセキ タニザキ ダザイ
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注記: 各章末
Description and Table of Contents
Description
「凡常」とは、いわば日々を生きる私たち自身の姿である。夏目漱石・谷崎潤一郎・太宰治他の代表作を前に、近代文学がすぐれた作品の力によってあらわしてきた「凡常」のかたちを巧みに掴みとり、誰でもが「読み」うる小説世界をあらたなひろがりの場として開放する“等身大の小説論”。
Table of Contents
- 「凡常」の受けとめ
- 津田の「余裕」、『明暗』のおかしみ
- 『明暗』の面白さ、わかりやすさ—「対」の世界
- 『道草』の味わい—「迂闊な健三」と「捨てられた父」
- 啓蒙と疎隔—『野分』
- 「伝聞」と「忖度」のひろがり—『細雪』
- 「持続」と「収束」—『細雪』大尾
- 紳士たちの物語、夫婦和合譚—『細雪』から『明暗』へ
- 『人間失格』の「人間肯定」—語りのサービスと笑い
- 「凡庸の人物たち」の悲喜劇—太宰治『お伽草紙』〔ほか〕
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