フランケンシュタインの影の下に
著者
書誌事項
フランケンシュタインの影の下に
(異貌の19世紀)
国書刊行会, 1996.4
- タイトル別名
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In Frankenstein's shadow : myth, monstrosity, and nineteeth-century writing
- タイトル読み
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フランケンシュタイン ノ カゲ ノ モト ニ
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注記
引用・参考邦訳書一覧: 巻末p14-15
内容説明・目次
内容説明
生命の秘密に憑かれた科学者が死体の断片から創造した恐るべき被造物—フランケンシュタインの怪物。フランス革命の影響下に生まれたこの近代の神話は、多くの文学者、思想家によって19世紀いっぱいさまざまな変奏を奏でながら書き継がれていった。革命家、産業社会の逸脱者、制御を失った科学、人々を搾取する資本、暴徒と化した群衆、巨大で強力な機械、分裂した自我、帝国を脅かす辺境の暗い影—人々に不安を与えるあらゆるものが怪物イメージを増幅させていく。ホフマン、ホーソン、メルヴィルから、マルクス、ディケンズ、ロレンス、コンラッドまで、創造者を脅かし、破滅をもたらす被造物の恐怖を19世紀テクストから抽出する怪物の神話学。
目次
- 怪物の政治学
- 怪物は語る—メアリー・シェリーの小説
- 侵犯の物語、産業の神話—ホフマン、ホーソン、メルヴィル、ギャスケル
- ガルヴァーニ電気の世界—カーライルとディケンズの怪物
- カール・マルクスの吸血鬼と墓掘り人
- 危険な発見とマッド・サイエンティストたち—後期ヴィクトリア朝の恐怖小説
- 帝国の怪物たち—コンラッドとロレンス
- リアリズムと野心的な解剖学者
「BOOKデータベース」 より