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大正詩展望

田中清光著

筑摩書房, 1996.8

タイトル読み

タイショウシ テンボウ

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内容説明・目次

内容説明

現代詩の起点となった芸術思潮を捉えなおす。西欧の先進諸理論と固有の伝統の狭間から噴き出た若き詩人たち。その強烈な個性と作品の特性を思潮の中に位置づける。抒情派から前衛まで、爽快な批評によって、「詩」への理解を深めながら、大正詩の醍醐味と詩人の形姿を興味深く浮び上がらせる。

目次

  • 詩と宗教と—山村暮鳥『聖三稜玻璃』の意味
  • 「個人を生かす」口語詩—武者小路実篤と千家元麿
  • 口語自由詩の成果—高村光太郎『道程』と萩原朔太郎『月に吠える』
  • 抒情詩から暴発詩篇—室生犀星
  • 民衆詩人の軌跡—白鳥省吾をめぐって
  • 詩体を創る—日夏耿之介「ゴスィック・ローマン詩体」の意味
  • 抒情小曲の命脈—竹久夢二のうた、生田春月など
  • 画家の詩—田中恭吉と村山槐多
  • 散文詩の出現—三富朽葉
  • 自然の発見—野口米次郎、高村光太郎、富田砕花の登山の詩
  • 三木露風周辺の詩人たちから—北村初雄
  • 女性詩人の登場—与謝野晶子から米沢順子、深尾須磨子、高群逸枝
  • 殉情ということ—佐藤春夫『殉情詩集』
  • 海外生活のなかから—堀口大学『月光とピエロ』などと『月下の一群』
  • 求道と詩—八木重吉と宮沢賢治
  • 労働の現場で書かれた詩—渋谷定輔『野良に叫ぶ』・根岸正吉ほか『どん底で歌ふ』
  • 大正アヴァンギャルドの表現革命—萩原恭次郎『死刑宣告』
  • 詩の岐れ道—富永太郎をめぐって

「BOOKデータベース」 より

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