ジョルジョ・アガンベン [著] ; 上村忠男訳
岩波書店 2005.9
パウロを読み直しながら、聖書学・政治哲学・存在論の領域を自在に往来し、それらを貫く未知の思考を編み出そうとした、アガンベンの挑戦。パウロ書簡に、新しい法と権力の理念を掘り起こし、その基盤にある時間変容の経験に論理的な表現を与えて、政治哲学と存在論とを架橋しようとする。「残りの時」とは、終末ではなく、祭のあとの時間でもない。それは過去と未来を分離する「今・ここ」を、さらにもう一度切断することによって現れる、実存と共同性にかかわる異質な次元のことなのだ。パウロが「召命」と名づけたこの次元の経験は、遠くヘーゲルの止揚に、マルクスの階級に、そしてデリダの差延にもその共鳴板を見いだす。ベンヤ ...
所蔵館148館
三村雄太著
扶桑社 2005.8
第1章 偏差値45大学生、3億円株長者への道—デイトレテクを磨いたボクの2年間;第2章 三村式デイトレの考え方—これがボクのトレード哲学;第3章 三村式基本ツールと銘柄選びを大公開—これでトレードの準備完了です;第4章 三村式デイトレの鉄則—「板読み」と「高値掴み高値放し」を覚えてください;第5章 三村式デイトレ実況中継—ボクが「高値掴み高値放し」した瞬間;第6章 三村式仕手筋のシナリオの読み方—巨大資金の思惑に乗れればラクチンです;第7章 スペシャル対談—美人トレーダー若林史江が三村クンのデイトレを査定!!
所蔵館12館
河出書房新社 2005.6 KAWADE道の手帖
エッセイ(世界と海;引っ込みのつかなくなった西田;観ること;概念創造としての哲学;現実への恐怖);対談 西田から「哲学」を再開するために(小泉義之・桧垣立哉);論考(西田と「体系緑暈」;新しい場所論へむけて;希望のような郷愁のような);はじめての読者のための西田哲学入門;小説 なやまない(田中小実昌);西田幾多郎抄録アンソロジー(知と愛;場所 ほか);西田幾多郎論再見(西田先生の教を仰ぐ;西田哲学における弁証法的世界の数学的構造;神について)
所蔵館74館
丸山圭三郎, 廣松渉著
情況出版 2005.7
... 認識のパラダイム・チェンジをおしすすめ近代的世界了解の呪縛を解き放つ。二十世紀日本を代表する二大知性による歴史的対論。 対談1 記号・意味・物象—構造主義を超えて(文化の危機と西欧形而上学批判;二つのゲシュタルト—「身分け」・「言分け」 ほか);対談2 文化のフェティシズムと物象化(現代社会の病態;「物象化」と現代社会 ほか);コトバと権力と生の円環運動(権力現象の解明;ソシュールとニーチェの形而上学批判 ほか);記号論の哲学的次元—記号的意味機能の存立機制(「能記‐所記」関係の構図;「表現‐理解」関係の構制 ほか)
所蔵館57館
ジェンダー・学び・プロジェクト編
部落解放・人権研究所 , 解放出版社 (発売) 2005.3 初版
... 自尊感情とジェンダー;感情と楽しくつきあう ほか);第2部 コミュニティ・アクション編—自分に関わる・人に関わる・社会に関わる(社会にアプローチ;「早く」「たくさん」「効率よく」が奪ったもの;スロー&シンプルに生きる ほか);第3部 学びの場をどうつくるか(対談・講座を終えて—金香百合・浮穴正博・田中薫・西村寿子;ファシリテーター論—実践と哲学から生まれた「人間形成相互作用らせん理論」)
所蔵館52館
辺見庸, 坂本龍一著
朝日新聞社 2005.4 朝日文庫
... いち早く「非戦」のコメントを出した坂本龍一氏と、戦時下のアフガンに単身飛び、戦場を目の当たりにした辺見庸氏。哲学と宗教の死、戦争の精密工業化、アメリカの傲岸さを直視し、文学者として、アーティストとして、これからの世界をどう生きるかを語り尽くしたロング対談。 1 ほんとうはカブールで何が起こっているか(すべてが「非対称」なこの世界;ブルカが象徴するもの ほか);2 “アメリカ”を生理が拒む(“アメリカ”の実相;世界同時反動 ほか);3 哲学も言説も死に絶え、そして…(ポストモダンと哲学の終焉;世界の思想家たちの敗北);4 新たな想像力—内宇宙に向けて(反国家・反政治・反定義;宗教の耐用年数 ...
所蔵館15館
甲野善紀, 田中聡著
新潮社 2005.1
... いた?Jリーガーにも勝てる俊足の秘密は?ピアノやフルート演奏のコツとは?介護流柔術とはどう役立つもの?身体を哲学し、発想の転換を体現する“武術家”の「現在」がここにある!古武術の技は、スポーツのみならず、演奏、舞踊、介護、精神分析にまで応用できる!あなたの歩き方は変わり、常識は覆されるのだ。 第1章 ナンバ的身体の衝撃;第2章 武術的な動きとは、どのようなものか;第3章 スポーツと工学;第4章 日本人はどのように歩いていたのか;第5章 異分野からの挑戦者たち;対談 動くことと考えること(養老孟司・甲野善紀)
所蔵館120館
百瀬博教著
ベストセラーズ 2004.4
... 不良、プライドの怪人がベールを脱いだ!世界の北野武に火を付け、ボブ・サップを抱いた。 about myself 百瀬博教「俺の生き方、考え方」(金儲けなどというチンケな考えは持ったことがない;すべての女は他の男に預けている;百瀬流「不良哲学」;インチキな世の中をどう生きるか);Talk battle 百瀬博教対談(ボブ・サップ—勝ち負けを超越した存在感を持っている;高山善広—負けるほどに男を上げる男;野村克也—ハングリー精神があったから人間として成長できた;高田文夫・浅草キッド—芸人たちに囲まれて育った子ども時代 ほか)
所蔵館1館
フジテレビ出版 , 扶桑社(発売) 2004.10
世界の名著18冊分の知識&お熱〜い対談がこの1冊に!フジテレビ系の深夜番組大ヒット単行本化の後編。 ケーキで読み解くマルクスの「資本論」;お茶で読み解くユングの「人間と象徴」;宝くじで読み解くウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」;グルメで読み解くデカルトの「方法序説」;女子高生ファッションで読み解くフーコーの「言葉と物」;鍋料理で読み解くジョイスの「ユリシーズ」;女性ファッション誌で読み解くセルバンテスの「ドン=キホーテ」;テレビショッピングで読み解くカントの「純粋理性批判」;別府温泉・地獄巡りで読み解くダンテの「神曲」;コレクターで読み解くゲーテの「ファウスト」 ...
所蔵館27館
松井孝典 [ほか] 著
ごま書房 2004.11
... 斯界の第一人者との至宝の対談&講演。 第1章 宇宙・地球・そして人間—宇宙とは、地球とは、生命とは、我々とは何か(講演(二〇世紀までの科学の考え方;こうした考え方の限界 ほか);対談・質疑応答(宇宙から地球をみる発想の誕生;小中高時代 ほか));第2章 食の堕落は日本の堕落につながる—食の哲学を復活せよ(講演(各国の食糧自給率;農業人口の激減 ほか);対談・質疑応答(改革は地方から;立ち止まって誤りを正す勇気を ほか));第3章 DNA博士の人生論(講演(『6000人を一瞬で変えたひと言』によせて;あの先生に出会って自分は変わった ほか);対談・質疑応答(遺伝子のオン・ ...
所蔵館18館
村瀬裕也著
青木書店 2004.11
東洋思想を基礎とした価値哲学の追究、哲学的価値論の視座からの環境・教養・教育問題への考察、また自らの学的足跡も記した論集。 第1部 哲学的価値論への接近(近世儒学における「本来主義」からの脱却—伊藤仁斎と戴震の場合;「異定立(Heterothesis)」概念の唯物論的再生—リッケルトの見解を手掛りとして;唯物論と功利主義 ほか);第2部 教養教育と教育問題(教養教育の復権のために;哲学の表現形態—特に教養に供されるその普及形態の問題;歴史教育の危険な潮流—いわゆる「自由主義史観」への批判 ほか);第3部 総括と展望(対談・教養教育への期待;随想・志学回顧—我が十代の彷徨 ...
所蔵館62館
大津由紀雄, 波多野誼余夫編著
研究社 2004.11 認知科学への招待, [1]
... 認知発達;学習科学;記憶;創発的認知から見た問題解決;創造性;言語;語用論と認知科学;他者理解;比較認知科学;動物のコミュニケーション行動とことばの起源;心の進化;文化と認知:心の理論をめぐって;計算理論・脳機能計測・実験心理学の融合;脳機能画像;神経心理学;神経生理学;心の哲学;対談:認知科学をめぐって
所蔵館389館
石川幹人, 渡辺恒夫編著
新曜社 2004.11
... 心をもてるか?脳科学によって性格は変えられるか?心を科学的に研究できるか?心の科学を哲学する本。 序論 マインドサイエンスの戦場を望んで—対談:心の科学になぜ哲学が必要になってきたのか;第1章 マインドサイエンスの歴史と未来(心・精神・魂—心をめぐる言葉たち;バベル症候群—心の科学の病 ほか);第2章 心理学のための科学哲学—歴史的観点から(「科学哲学」と「科学的心理学」—その同時代性;理解と説明—ディルタイの精神科学の構想 ほか);第3章 心の哲学—概念分析と形而上学(反心理主義—哲学は心理学から生まれた?;意識と志向性—心を心たらしめるもの ほか);第4章 科学社会 ...
所蔵館138館
司馬遼太郎他著
中央公論新社 2004.11 中公文庫, [し-6-60] . 司馬遼太郎歴史歓談||シバ リョウタロウ レキシ カンダン ; 2
... 新選組を語り合い、清沢満之再評価を提唱し、明治維新、東京五輪をめぐって斬り結び、「二十世紀末の闇と光」に到る—歴史を追って、日本と世界の今後を考える対談・座談一二篇。 「近世」の発見(ドナルド・キーン/山崎正和);近世人にとっての「奉公」(朝尾直弘);日本人の行動の美学(奈良本辰也);維新変革の意味(井上清);幕末よもやま(子母沢寛);坂本龍馬の魅力(芳賀徹);近代日本を創った宗教人一〇人を選ぶ(小口偉一/武田清子/松島栄一/村上重良);哲学と宗教の谷間で(橋本峰雄);敗者復活五輪大会(大宅壮一/三島由紀夫);革命史の最高傑作(桑原武夫);英国の経験日本の知恵(ヒュー・コータッツィ) ...
ジャン=リュック・ナンシー著 ; 上田和彦訳
松籟社 2004.10
哲学者ジャン=リュック・ナンシーがキアロスタミの映画『友だちのうちはどこ?』『クローズ・アップ』『そして人生はつづく』『桜桃の味』『オリーブの林をぬけて』『風が吹くまま』を思考する。ナンシーとキアロスタミの対談も収録。映画のさまざまな場面をカラー写真で59点紹介。 映画の明らかさ—アッバス・キアロスタミ;アッバス・キアロスタミとジャン=リュック・ナンシーの会話
所蔵館65館
松田忠徳著
熊本日日新聞社 , 熊本日日新聞情報文化センター (発売) 2004.9
全国の温泉を知り尽くした“温泉教授”が、黒川・由布院の“温泉カリスマ”たちの成功の哲学に迫る。 黒川編(レポート 黒川成功のキーワード“コミュニティー意識”と“構造改革”;対談 黒川温泉の魅力を探る—なぜこれほど人を惹きつけるのか;若手経営者座談会 顧客ニーズを念頭に更なる田舎づくり);由布院編(鼎談 “一本の銘木”より“雑木”が織りなす彩り(中谷健太郎;溝口薫平);若手経営者座談会 「いつの日か大切な人と…」夢を描ける由布院でありたい;レポート 由布院の光と影—いま求められるのは更なる“緊張感”);黒川と由布院編(鼎談 二極化進む生活型観光地“由布院”と頑 ...
所蔵館31館
松原治著
日本経済新聞社 2004.9 私の履歴書 / 日本経済新聞社編
創業者・田辺茂一の陰で経営の一切を取りしきり、小さな一書店を業界トップへと導く—。超大型店舗の建設、営業網の全国展開、海外への出店など“書店の常識”を覆す経営哲学を初めて語る。紀伊国屋書店が果たした文化的役割をめぐり、佐野真一、白石勝、矢野誠一の各氏との対談を収録。 第1部 私の履歴書(読書は人生;満鉄から陸軍へ;創業者・田辺茂一との出会い;全国展開から世界へ;私心を忘れて);第2部 紀伊国屋文化の役割(業界トップへの軌跡;書店は劇場;紀伊国屋ホールと演劇賞)
所蔵館60館
土屋賢二, 森博嗣著
講談社 2004.9
哲学・超文系、建築・超理系、絶妙「文理」対談—ここでしか読めない書き下ろし短編小説。 絶妙「文理」対談(教授・助教授「書く」語りき;大学はやっぱりミステリィ;趣味は工作、コンピュータ;友達は必要か!?;(売れる)ミステリーの書き方);短編小説 消えたボールペンの謎(土屋/賢二);短編小説 そこに論点があるか、あるいは何もないか(森/博嗣)
所蔵館33館
井深大著 ; 小林峻一, 井深亮編
ワック 2004.7 井深大の本 / 井深大著 ; 小林峻一, 井深亮編, 1
ソニーとホンダ創業者の知恵と志、爽快なる親交を凝縮。幻の対談160頁を収録。 第1部 わが友 本田宗一郎(「ネアカの大将」と出会って四十年;できっこないから、やってやろう;ものをつくってこそ実業;こわいのは失敗ではなく、何もしないこと ほか);第2部 本田さんと語り合う(ホンダとソニーが飛躍できた理由;本田哲学の原点を明かそう;民生品生産が日本の技術を発展させた;オレたちは行革の骨抜きに怒っている)
所蔵館35館
養老孟司著
清流出版 2004.7
... 船曳建夫—自己意識を舞台に上げる;香山リカ—スピリチュアルとマテリアル;佐藤雅彦—ひらめきは快感とともにやってくる;いとうせいこう—鏡の錯覚、公私の錯覚;池田清彦—二十一世紀の代謝と循環;池田晶子—身体を使って考え続けよ;夏目房之介—マンガの文法を“脳”で読み解く;関川夏央—憂国の時代;橋口譲二—生きる哲学との出会い