三木紀人著
創元社 2012.10 日本人のこころの言葉
「ゆく河の流れは絶えずして…」この名文で始まる『方丈記』が書かれて、ちょうど800年—大地震や竜巻などを経験し、運命の転変を生きた鴨長明の心のありようが、いま私たちを啓発する。 言葉編(自然へのまなざし(川の流れに無常を感じる;災害の強烈な情景を目して ほか);さまざまな問いかけ(時のうつろいの中で;なぜ生き続けるのか自問する ほか);心、その不思議さ(子を思う心のあわれさよ;生か死かと迷うどうしようもない思い ほか);死への思いのあれこれ(死への衝動をどう超えるか;人はどこから来て、どこへ行くか ほか));生涯編(略年譜;鴨長明の生涯)
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鈴木久著
新典社 2012.9 新典社選書, 58
第1章 長明の厭離穢土—極略観・略観・広観の展開(『方丈記』の三大段とその要点—厭離穢土・欣求浄土・懺悔滅罪;“第一大段”の構成—“序文”と“本論部”;“本論部”“前段”までの新解釈—極略観・略観・広観 ほか);第2章 長明の欣求浄土—日野山浄土の十楽の詠嘆(“第二大段”の構成—“序段”と“本論部”;“本論部”“前段”の詳説—念仏行と楽遊、遊行;“後段”の構成と要旨—自答、身土観、五妙境界の楽 ほか);第3章 真実の念仏—有相の念仏の反省と無相の念仏の実修(“第三大段”の構成と内容—反省・自責・祈り;“第三大段”の意義と効果—懺悔と念仏;“第一小段”の詳説—権教から真実教へ ほか)
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川端洋之著
西東社 [2012.9]
... 新選組の登場;坂本龍馬の活躍);3章 古地図と絵で見る京都(古地図に見る京都の町の変遷;洛中洛外図に見る京の町);4章 社寺をめぐる(京の三大祭と神社;名僧と名刹;歴史を刻む社寺;通りと川をめぐる);5章 文学をめぐる(王朝の作家ゆかりの地をめぐる;『源氏物語』をめぐる;『小倉百人一首』をめぐる;『方丈記』をめぐる;『徒然草』をめぐる)
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鸭长明著 ; 李均洋译 . 吉田兼好著 ; 李均洋译
法律出版社 2012.3
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土屋博映監修
東京書店 2012.7
紀貫之は日本最古の「ネカマ」だった。元祖「ブログの女王」は清少納言。日本の古典を再発見。 第1章 神話・説話(古事記;日本書紀;日本霊異記;今昔物語集;宇治拾遺物語);第2章 日記・随筆(土佐日記;蜻蛉日記;枕草子;和泉式部日記;方丈記;十六夜日記;徒然草;玉勝間);第3章 物語・小説(竹取物語;伊勢物語;源氏物語;大鏡;平家物語;太平記;日本永代蔵;曾根崎心中;雨月物語;東海道中膝栗毛;南総里見八犬伝);第4章 和歌・俳諧(万葉集;古今和歌集;山家集;新古今和歌集;おくのほそ道;おらが春)
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歴史と文学の会編
勉誠出版 2012.8
... いる。これは、過ぎ去った出来事ではなく、現在の問題でもある。今だからこそ、もう一度読みたい『方丈記』の世界。原文とともに現代語訳も同時収録。 方丈記(原文;現代語訳);鴨長明を知る(鴨長明伝;鴨長明をめぐる人々;鴨長明の著作・概観);問題点と新視点(五大災厄記事の迫真性の意味;天変地異の描写から;「都の巽」の『方丈記』;鴨長明と『方丈記』、二、三の考察;念仏者鴨長明;『方丈記』の表現);受容と影響(『方丈記』が影響を受けた作品;方丈石と文人;『方丈記』と近代文学);附 『方丈記』の諸本
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東京大学海洋アライアンス編
小学館 2012.7
... 実学としての地震学/科学と歴史の視座から見据えるこれからの学問体系;南関東における巨大地震発生予測確率「30年で70%」の正しい読み方;“研究者は語る”東海以西でだけ検出される地震現象「低周波微動」の示す意味;海溝型超巨大地震が内陸地震の発生を支配;安政江戸地震を精査してわかった首都・東京のウィーク・ポイント;『方丈記』の短い記述が示唆する“若狭津波”の可能性;“研究者は語る”巨大地震の多くは海溝型。喫緊の課題は海域における地震観測ネットワークの強化);第2章 進化する防災の近未来像(自然環境と人間の関係を捉え直し、復興や防災に活かす;“研究者は語る”分断された原発被災地のコミュニティを存続させる「二地域居住」の可能性 ...
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松島令著
言視舎 2012.3
800年前、平安の都を揺るがした大火、竜巻、大地震…。絶望の中から生まれた、世界に稀有な災害文学・鴨長明『方丈記』。東日本大震災で「この世の終わり」を眼前にした被災作家が、「その後」を生きぬく心の拠として、この古典の名文を読み解く。 第1章 諸行無常;第2章 火風禍(外面の苦);第3章 地水禍(外面の苦その二);第4章 一切皆苦(内面の苦)—他律心〜世の中と心のあり方;第5章 無常と常住(自省)—常ならざるものと常なるもの;第6章 諸法無我(内省)—我とは、常在であるか、無常であるか;第7章 寂滅涅槃(色即是空)—その無数の太陽と銀河をも含めて、それこそが無 ...
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鴨長明著 ; 左方郁子編訳
PHP研究所 2012.5
『方丈記』には、全篇に無常の思想が、通奏低音のように流れている。小品だが、その内容は熱くて重く、美しく多彩である。災害文学、隠遁文学、清貧の文学、風変わりな中世人の貴重な回想録…。さまざまな角度から読める作品である。分かりやすい新薬で読む古典の名著。 『方丈記』訳文・原文・解説(五つの不思議;方丈に暮らす日々;終の栖—日野の方丈);各論(鴨長明の生涯;災害文学と無常観)
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串田孫一著
筑摩書房 2012.7 ちくま学芸文庫, [ク22-1]
... 想録』;食欲と美味と快楽—ブリア・サヴァランの『味覚の生理学』;心の貧しき者—マタイによる福音書;太陽と死—ラ・ロシュフコーの『省察と箴言』;運命の女神—マキアヴェリの『君主論』);2 自分とのたたかい(隠れて生きること—エピクロスの一断片;孤独と法悦—アミエルの『日記』;遁世者の心—鴨長明の『方丈記』;空言多き世—兼好法師の『徒然草』;憂愁の天才—ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』);3 生きる道を求めて(処世の要諦—千字文;仁者は山を楽しむ—論語;心に在るもの—詩経;内直而外曲—荘子);4 古典と共に(宇宙国家の同砲—マルクス・アウレリウスの『自省録』;虫の黙示録—ファーブルの『昆虫記』 ...
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新井満著
デコ 2012.6
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国文学研究資料館編集
国文学研究資料館 2012.5
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濱田浩一郎著
東京書籍 2012.5
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水木悦子, 赤塚りえ子, 手塚るみ子著
文藝春秋 2012.5 文春文庫, [み-41-1]
... 意外な趣味、作品の中のワタシ。大先生の抱腹絶倒の面白話からホロリとさせる父娘のエピソードまで、赤裸々なガールズトークが炸裂。漫画ファンならずとも必読の一冊なのだ。「娘が選ぶ父の傑作漫画」三編も収録。 第1章 ずっと父が好きだった;第2章 父の仕事場;娘が選ぶ父の傑作漫画1 「神変方丈記」(水木しげる);第3章 「普通の家」だった、かな?;第4章 “父親”として;第5章 父の女性観;第6章 父と音楽;娘が選ぶ父の傑作漫画2 「レッツラゴン」REMIX(赤塚不二夫);第7章 作品の中のワタシ;第8章 父の仕事を継ぐ;娘が選ぶ父の傑作漫画3 「ペックスばんざい」(手塚治虫)
小林保治編著
新人物往来社 2012.3
大地震、貧困、政治不信、混乱…。鴨長明が800年前に視たままを綴った名著とその思想・人物像を現代との関わりのなかでわかりやすく読み解く本。 第1章 超訳『方丈記』;第2章 『方丈記』と「現代」;第3章 『方丈記』鑑賞の壷;第4章 鴨長明とその時代;第5章 数寄を求めた鴨長明;第6章 『方丈記』原文—大福光寺本
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(日) 吉田兼好 ; 王新禧译 . (日) 鸭长明著 ; 王新禧译
长江文艺出版社 2011.11
徒然草 方丈記
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玄侑宗久著
新潮社 2011.11
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横山験也編
ほるぷ出版 2011.2 100人の先生が選んだこども古典
随筆・物語(ひとつの挑戦—土佐日記;いやなことばかり続く時—方丈記 ほか);孔子と老子(人生の目安になっている言葉—十有五にして学に志ざす;生まれつきの天才はいない—古を好み敏にして ほか);わらべ歌(手をつないでトンネルを作って—通りゃんせ;お母さんかおばあちゃんに聞いてごらん—ずいずいずっころばし ほか);生き方・考え方(コマーシャルにも使われた言葉—草枕;体調をくずさないようにする—養生訓 ほか);中国の詩(リズムに引きこまれてしまった—春望;お昼近くなって目が覚めることもある—春眠暁を覚えず ほか)
鴨長明著 ; 浅見和彦校訂・訳
筑摩書房 2011.11 ちくま学芸文庫, [コ10-9]
日本古典文学中屈指の名文『方丈記』。著者鴨長明が見聞し体験した、大火、大風、遷都、飢饉、大地震などが迫真の描写で記録され、その天災、人災、有為転変から逃がれられない人間の苦悩、世の無常が語られる。やがて長明は俗界から離れ、方丈の庵での閑居生活に入りその生活を楽しむ。しかし、本当の心の安らぎは得ることができず、深く自己の内面を凝視し、人はいかに生きるべきかを省察する。本書は、この永遠の古典を、混迷する時代に生きる現代人ゆえに共鳴できる作品ととらえ、『方丈記』研究第一人者による新校訂原文とわかりやすい現代語訳、理解を深める評言によって構成した決定版。 序章;安元の大火 ...
Available at 110 libraries
三木紀人監修
青春出版社 2011.11 青春新書intelligence
第1章 無常の世を生きぬく!『方丈記』と『徒然草』(『方丈記』と『徒然草』—無常を謳う二大文学が生まれた時代;鴨長明の生涯—安住の栖「方丈の庵」へと誘った挫折の前半生;『方丈記』の成立—仏者の視点から人生の無常を説く名著 ほか);第2章 『方丈記』—無常を解き明かす隠者のバイブル(無常とは何か—比喩を用いて無常の根源を追求する;安元の火災—京の中心部を焼き尽くした炎を克明に描く;治承の辻風—平氏に対する批判を暗示させる竜巻への感想 ほか);第3章 『徒然草』—無常の世を生きる知恵の文学(序文—本質を端的に表わした「つれづれ」と「ものぐるほしけれ」;よき男とは—立派な男性となるために必要なこと ...