書誌事項

うめく宇宙

鈴木範久著

(内村鑑三日録, 11 1920〜1924)

教文館, 1997.6

タイトル読み

ウメク ウチュウ

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注記

典拠文献: p457-462

内容説明・目次

内容説明

1920年で内村は60歳の還暦を迎えました。大勢の人たちと協力して再臨運動を展開していた内村ですが、どうしても歩調を共にすることは困難な点に気づきました。それは、再臨のみを高調して、科学や進化論のすべてを否定する考え方でありました。内村に再臨の火をつけたトランブルや親友のベルとも、この意味では思想の相違を宣言するようになります。決別をうながした大きな理由は、再臨のみを説くあまり、贖罪の思想のゆるがせになることでした。1923(大正12)年9月に襲った関東大震災は、これをあくまで自然現象としながらも、そこに「近代人」の作り出した「文明」への一大警告を読みとろうとしました。翌年アメリカで決定した排日移民法には、往年のナショナリズムの血をはげしく湧き立たせました。日本のキリスト教界では、過激な排米主義のリーダーとも目されました。しかし、これもアメリカの「物質文明」と神の教えに反する人種差別への反発が、その根にありました。アメリカの「近代人」への反感とみることができます。ただ徳冨蘆花が評したように内村の激怒の背後に「米国に求め過ぎる」傾向のあったことはいなめません。

目次

  • 1 内憂
  • 2 再生を求めて
  • 3 地鳴り
  • 4 近代人
  • 5 ナショナリズム

「BOOKデータベース」 より

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詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BA30927474
  • ISBN
    • 4764263386
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    462p
  • 大きさ
    19cm
  • 分類
  • 件名
  • 親書誌ID
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