会話の人類学
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書誌事項
会話の人類学
(ブッシュマンの生活世界, 2)
京都大学学術出版会, 1998.8
- タイトル読み
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カイワ ノ ジンルイガク
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注記
参照文献: p347-353
索引(事項索引・日本語-グイ語対照索引): p367-359
内容説明・目次
内容説明
南部アフリカにひろがるカラハリ砂漠には、ブッシュマンという通称で知られる狩猟採集民が住んでいる。この本は、その一言語集団グイの人々の日常会話を分析することを通して、会話の構造は社会関係とどのようにかかわるのか、同調的なコミュニケーションとはどのようなものか、人間はお互いの発話の意味をどのように認知するのか(あるいはしないのか)、言語行為とはいかにして相手を動かす力を発揮するのか、交渉はどのような論理によって組織されるのか、さらに、ある相互行為の全体的な意味を変容させてしまうメタコミュニケーションはいかにして達成されるのか、といった問いを考察しようとするものである。最後に、このような考察から得られたいくつかの発見を関連づけることによって、狩猟採集民社会の基本的な特徴とされてきた「平等主義」という謎を再考しようとする。
目次
- 第1章 会話の人類学—その射程と方法
- 第2章 成熟の言説—年長者と青年の関係をめぐって
- 第3章 配慮の形式—会話構造と社会関係
- 第4章 重なりあうことば—同時発話の構造と動態
- 第5章 分岐する語り—連関性の認知をめぐって
- 第6章 交渉する身体—生活世界の合理性へ向けて
- 第7章 会話にみる共同性と対等性—「平等主義」再考
「BOOKデータベース」 より