イギリスのミドリング・ソート : 中流層をとおしてみた近世社会
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書誌事項
イギリスのミドリング・ソート : 中流層をとおしてみた近世社会
昭和堂, 1998.10
- タイトル別名
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The Middling sort of people : culture, society and politics in England, 1550-1800
イギリスのミドリングソート : 中流層をとおしてみた近世社会
- タイトル読み
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イギリス ノ ミドリング ソート : チュウリュウソウ オ トオシテ ミタ キンセイ シャカイ
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注記
監訳: 山本正
参考文献: 巻末pxlviii-liv
収録内容
- 序章 / ジョナサン・バリー [執筆] ; 山本正訳
- テューダー・スチュアート朝イングランドにおける「人びとの類(ソーツオヴピープル)」 / キース・ライトソン [執筆] ; 山本範子訳
- 徒弟制度、社会的流動性、中流層、一五五〇-一八〇〇年 / クリストファ・ブルックス [執筆] ; 川島昭夫訳
- ブルジョワ集団主義? : 都市の結社と中流層 / ジョナサン・バリー [執筆] ; 宮川剛訳
- 一六世紀末から一七世紀初期にかけての専門職、イデオロギー、中流層 / クリストファ・ブルックス [執筆] ; 山本範子訳
- ロンドンにおける中流層 / ピーター・アール [執筆] ; 山本正訳
- 一八世紀における政治と中流層 / ニコラス・ロジャース [執筆] ; 金澤周作訳
- 一八世紀コルチェスタにおける中流層 : 自立・社会関係・まちの顔役 / シャニ・ド=クルーズ [執筆] ; 久保利永子訳
内容説明・目次
内容説明
七本の論文が収められた本書では、近世イングランド社会(16〜18世紀)の分析にあたり、三分法の立場にたって、同時代人がmiddling sort(本訳書では「中流層」という訳語を用いた)として認識していた人びとに対する、多彩な角度からのアプローチが試みられている。中産階級なるものがイングランド(イギリス)社会で成立するのは、産業革命後の19世紀になってからのことであって、それ以前、すなわち近世イングランド社会は、エリート民衆、あるいはジェントルマンとノン・ジェントルマン、あるいは富める者と貧しき者というように、基本的に二分法によって分析すべきだとする立場たとえば近世において階級と呼べるのはジェントルマン階級だけであって、ノン・ジェントルマンはジェントルマンの家父長的支配のもとでおよそばらばらの存在にすぎなかったとするピーター・ラスレットの一階級社会論や、民衆文化の自律性ならびに民衆文化とエリート(ジェントルマン)文化の相互作用を強調するE・P・トムソンの議論—への批判が、この論文集の基本的スタンスである。
目次
- 第1章 テューダー・ステュアート朝イングランドにおける「人びとの類い」
- 第2章 従弟制度、社会的流動性、中流層、1550‐1800年
- 第3章 ブルジョワ集団主義?—都市の結社と中流層
- 第4章 16世紀末から17世紀初にかけての専門職、イデオロギー、中流層
- 第5章 ロンドンにおける中流層
- 第6章 18世紀における政治と中流層
- 第7章 18世紀コルチェスタにおける中流層—自立・社会関係・まちの顔役
「BOOKデータベース」 より