近代ヨーロッパ芸術思潮
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近代ヨーロッパ芸術思潮
(研究叢書 / 中央大学人文科学研究所編, 20)
中央大学出版部, 1999.3
- タイトル読み
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キンダイ ヨーロッパ ゲイジュツ シチョウ
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注記
まえがき(喜多尾道冬)
付: 参考文献
収録内容
- ヨーゼフ二世の劇場改革 / 新井裕 [執筆]
- モーツァルトの『魔笛』 : 啓蒙と神話 / 三冨明 [執筆]
- 二つの世紀末における愛と性の社会学 : ヴェーデキントとフリードリヒ・シュレーゲルにおける愛と性 / 荒木詳二 [執筆]
- ジョン・キーツの「喪の作業」としての詩 / 田崎研三 [執筆]
- 文学への洗礼 : ドストエフスキーの場合 / 須磨一彦 [執筆]
- 産業革命とロマン的イノヴェーション / 喜多尾道冬 [執筆]
- 「エレクトラ」から「バラの騎士」へ / 松本道介 [執筆]
- 世紀末的好奇心の布置 : フェット・フォレーヌと時代精神 / 加賀野井秀一 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
近代にはじまるイノヴェーションの発展は現代でもなお持続しており、止む気配はない。一時ポスト・モダンという概念が提出された時期もあるが、これは近代の進展が一時減速したかに見える瞬間の、いわば上昇曲線のテラス部分の観察にすぎない。たしかにエコロジー問題の認識が、ポスト・モダンの思想を引き出し、イノヴェーションへの疑念が生じたことは疑いない。しかしそれは産業革命の引き起こしたエコロジー問題を功妙に避け、情報革命という新たな方向に道を見いだすことで、さらなる発展を遂げようとしている。一体その目指す目的はどこに、その意味は何にあるのか。本書は、近代的なイノヴェーション発祥の内的構造の解明に目を向けることから出発した。そしてできるだけさまざまなカテゴリーへのアプローチを通して、その構造が立体的に浮かび上がるように努力・工夫した。
目次
- 1 ヨーゼフ二世の劇場改革
- 2 モーツァルトの『魔笛』—啓蒙と神話
- 3 二つの世紀末における愛と性の社会学—ヴェーデキントとフリードリヒ・シュレーゲルにおける愛と性
- 4 ジョン・キーツの「喪の作業」としての詩
- 5 文学への洗礼—ドストエフスキーの場合
- 6 産業革命とロマン的イノヴェーション
- 7 「エレクトラ」から「バラの騎士」へ
- 8 世紀末的好奇心の布置—フェット・フォレーヌと時代精神
「BOOKデータベース」 より