近代アジアの流通ネットワーク
著者
書誌事項
近代アジアの流通ネットワーク
創文社, 1999.6
- タイトル別名
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Commercial networks in modern Asia
- タイトル読み
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キンダイ アジア ノ リュウツウ ネットワーク
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注記
執筆者: 谷本雅之ほか
訳者: 金田真磁ほか
欧文タイトルは欧文目次・要旨ページによる
欧文目次・要旨: 巻末p[1]-14
内容説明・目次
内容説明
70年代以降の急速なアジアの経済発展は、アジア諸地域の内部で伝統的に形成された貿易と決済のネットワークを基盤に可能となった。本書は交通・通信革命が生じる19世紀半ばから今世紀の30年代に至る転換期のアジアを中心に商業ネットワークの機能と実態を解明した画期的な国際共同研究である。大航海時代以前より、アジアでは各港市を核とする地域ネットワークが水平的にリンクし、中国商人やインド、イスラムなどアジア系商人が活躍してきた。東アジアのネットワークは東南アジア、南アジアからアフリカ、イスラムのネットワークと結びつき、さらにはヨーロッパ商業圏にもつながっていた。従来の視点を越えて、西欧の衝撃とアジアにおける自立と変容、国境を越えた地域と流通の側面から重層的で広域的な近代アジアの経済社会の構造と展開を明らかにした、地球規模でネットワーク社会を迎えつつある21世紀へのメッセージ。
目次
- 近代アジアの流通ネットワーク
- 日本開港後の綿製品の流通
- 朝鮮進出日本人の営業ネットワーク—亀谷愛介商店を事例として
- 19世紀後半の朝鮮をめぐる華僑の金融ネットワーク
- 華北における対外貿易と国内市場ネットワークの形成
- 開港後の台湾と中国の経済関係—1860‐95年
- 上海を中心とするイギリス綿布の流通ネットワーク—統計解析の試み
- スワイア商会の販売ネットワーク
- 香港の商業ネットワーク—宗族結合とビジネス・パートナーシップ
- アジア域内マーケティング—胡文虎の通商ネットワーク〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より