多分節国家アメリカの法と社会

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多分節国家アメリカの法と社会

山口房司著

(Minerva西洋史ライブラリー, 32)

ミネルヴァ書房, 1999.11

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タブンセツ コッカ アメリカ ノ ホウ ト シャカイ

Available at  / 210 libraries

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Description

歴史家がアメリカの過去をどう理解し、それを現在の中にどう位置づけるか、換言すれば、アメリカ人自身は自らのアメリカ像をどう結ぼうとしているのか。本書は、アメリカ史における保守主義研究の手薄さをいくらかでも埋めようとする、「保守主義研究のすすめ」を目指している。まず、「独占」と「国家体制」との権力関係を修正第14条解釈の変遷からたどり、そして、経済の発展を「経済憲法」シャーマン反トラスト法制定の意図から読み取る。そこには保守層の勝利が垣間見られた。「伝統的な」アメリカ価値体系への挑戦と防衛、多分節的社会アメリカのゆくえを展望する本格的研究書。

Table of Contents

  • 伝統的アメリカ価値体系への挑戦
  • 「独占」と「国家体制」との権力関係—合衆国憲法修正第14条解釈の変遷
  • 資本主義経済への傾斜—「経済憲法」シャーマン反トラスト法の制定
  • 経済的自由をめぐる対立—独占の戦術「法廷地漁り」
  • 二元的連邦国家アメリカの間隙—独占の温床「トワイライト・ゾーン」
  • ビッグ・ビジネスの時代—揺れるシャーマン反トラスト法
  • 自由放任主義の葛藤—所得税事件にみる保守の勝利(1)
  • 資本と労働の緊張—プルマン・ストライキにみる保守の勝利(2)
  • 経済的自由の処遇と保守派の抵抗—「生成」途上国家アメリカにおける国体論争
  • 福祉資本主義の光と影—革新主義と独占の宥和
  • 自由放任主義と新しい経済思潮—フーヴァー時代の「汽水域」的性格と新旧経済思考
  • 多分節社会アメリカのゆくえ

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