人称詞と敬語 : 言語倫理学的考察
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人称詞と敬語 : 言語倫理学的考察
人文書院, 2000.1
- タイトル読み
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ニンショウシ ト ケイゴ : ゲンゴ リンリガクテキ コウサツ
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注記
引用文献と主な参照文献: p173-181
内容説明・目次
内容説明
日本語には古来多くの一人称二人称の代名詞があるが、そのどれもが使い易くはない。他方印欧語、中国語のそれは何千年にもわたってほぼ安定し、しかも使い易い。この違いは何に由来し、またどのような影響をそれぞれの文化に及ぼしてきたのだろうか。『ワレ』や『テメエ』などの一人称がどうして軽侮の二人称になるのか。上下関係を強く織り込んだ日本語敬卑語の問題を、世界の多くの言語と比較対照しつつ意味論的・文化論的に追究する。
目次
- 1 状況と問題(日本語人称代名詞の使いにくさと不安定性;印欧語および中国語の人称代名詞の何千年にもわたる安定性と、そこに見られた変化;人称代名詞の性格の違いの問題—弾丸と紙つぶて ほか)
- 2 人称代名詞の意味論—力と理性(人称代名詞の選択を左右するファクター;単数二人称代名詞のアンビヴァレントな性格と英語のyouの独自性;二人称代名詞の誕生と死について ほか)
- 3 日本語敬語(敬卑語)と普遍的敬語(ポライトネス)(日本語敬語の美と醜;普遍的敬語の追求としてのポライトネス論;日本語敬語の特有表現としての上下、授受の敬卑語 ほか)
- 4 敬語と人間文化(言語使用と互敬の精神;支配服従の言語としての日本語敬卑語;日本語敬語の存廃をめぐって ほか)
「BOOKデータベース」 より