平家物語の成立
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平家物語の成立
(研究叢書, 249)
和泉書院, 2000.3
- タイトル読み
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ヘイケ モノガタリ ノ セイリツ
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内容説明・目次
内容説明
『平家物語』が持つ本来的な意味を呼び出すためには、一度作品成立の時代の世界観に立ち戻り、その枠組みにおいて作品世界を読む必要があると思われる。書名とした「平家物語の成立」とは、客観的事実の究明という側面もさることながら、基本的には、その作品世界の成立という意味である。この点を解明することによって、中世の精神世界が持つ奥の深さ、豊かさが浮上してくるものと思われる。そして、この物語は、単に『平家物語』のみならず、その周辺に位置する軍記物語諸作品にも及ぶものである。本書において、これらの作品を取り上げたのは、その意図に沿ってのものである。
目次
- 第1章 物語の構想と成立の周辺(『保元物語』の歴史叙述;『平家物語』の構想力—巻一・滅亡の序曲 ほか)
- 第2章 物語世界の成立(文覚発心譚再考—物語世界の考察;滝口発心譚—延慶本『平家物語』の“特異”な世界をめぐって ほか)
- 第3章 歴史伝承と語り(源頼政の死;『源平盛衰記』の武勇譚—中世渡辺党異聞 ほか)
- 第4章 軍記物の展開(真名本『曾我物語』覚書—“御霊”と“罪業”をめぐって;語り物の周辺—真名本『曾我物語』の窓から ほか)
「BOOKデータベース」 より