東亜同文書院中国大調査旅行の研究

書誌事項

東亜同文書院中国大調査旅行の研究

藤田佳久著

(愛知大學文學會叢書, 5)

大明堂, 2000.3

タイトル別名

中国大調査旅行の研究 : 東亜同文書院

タイトル読み

トウア ドウブン ショイン チュウゴク ダイチョウサ リョコウ ノ ケンキュウ

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内容説明・目次

内容説明

20世紀前半の半世紀にわたり、日本人の学生約5000人が中国のフィールドを中心にしつつ、東南アジア各地や旧満州にまで及び一大調査旅行を重ねていた。この「大調査旅行」は、1901年、文字通り20世紀の開幕の年に中国・上海に開設されたビジネス・スクールである東亜同文書院の学生達によって行われていた。それは、最終学年の学生達によって毎年行われ、そのさい、学生達の自由な調査テーマと自由に選ばれたコースによって各班が編成され、毎年10〜20班あまりの調査班が五月末頃から各地へ出発した。各班は2〜6人程度のグループで編成され、各メンバーがそれぞれ調査地域での調査テーマをもった。これらの調査旅行の成果は、手書きの報告書として各学生ごとにまとめられ、書院へ提出され、また1920年代からはさらに毎日の旅行日誌も班ごとあるいは各班員によって記録され提出された。そしてその成果は『支那経済全書』(全12巻)、『支那省別全誌』(全18巻)、『新修支那省別全誌』(全9巻、終戦により途中で終了)などの刊行物に利用され、生々しい当時の中国の実像を伝えた。本書は、この大調査旅行の実施契機とその全体像を明らかにしようとしたものである。

目次

  • 第1章 「幻」ではない東亜同文書院と中国研究
  • 第2章 『蘭州紀要』に寄せて
  • 第3章 波多野養作の西域踏査旅行について
  • 第4章 波多野養作の「西域地方事情」ノート
  • 第5章 中国・福建省ルートを追う
  • 第6章 調査旅行日誌から内陸三省の地域像を描く
  • 第7章 東亜同文書院学生の中国調査旅行とコースについて

「BOOKデータベース」 より

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