臨床的理性批判
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臨床的理性批判
(双書現代の哲学)
岩波書店, 2001.10
- タイトル読み
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リンショウテキ リセイ ヒハン
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内容説明・目次
内容説明
人の訴えに耳を澄まし、心身のすべてをあげてその苦痛に寄り添おうとするとき、大文字の普遍的真理や根拠づけられた体系は助けにやってこない。予測できない現実の運動に応え、自らダイナミックに変形しつつ、ある秩序を構想する理性のあり方—超越論的に、対話的に、倫理的に、理性を位置づけようとしたもろもろの試みを参照し、ニーチェの系譜学や発達心理学に発生論的な着想を学びつつ、臨床的理性の哲学をデザインする。固定した外部の視点に拠るのではなく、また価値を問わない情報の相対的な流動に没するのでもない、共同的な哲学の試み。他者に気を配り、想像力を働かせて問題を「発明」し、他を代弁するという不可能な営みを支える「原理ではない原理」とは何か。論理的整合性や基礎づけを求めて自閉するのではなく、対話の網の目につねに自身を開きながら、シンプルにねばりづよく持続する理性の新しいモデルを提案する。
目次
- 序章
- 第1章 まとめて考えるということ
- 第2章 語る相互行為
- 第3章 C先生の講義—理性、シンプルで息長く
- 第4章 理性の発明
- 終章 アテンション・プリーズ!
「BOOKデータベース」 より