小説の迷宮 : ディケンズ後期小説を読む

書誌事項

小説の迷宮 : ディケンズ後期小説を読む

新野緑著

研究社, 2002.7

タイトル読み

ショウセツ ノ メイキュウ : ディケンズ コウキ ショウセツ オ ヨム

大学図書館所蔵 件 / 151

この図書・雑誌をさがす

注記

著者の博士論文(大阪大学)

参考文献: p456-466

索引: p467-472

内容説明・目次

内容説明

ヴィクトリア朝英国の現実を、ジャーナリスティックな感性で活写した小説家チャールズ・ディケンズ。果たして彼は真に「十九世紀的」作家なのか。それまでのピカレスク小説の伝統を離れて、ディケンズ独自の小説世界を構築する過程を、後期の十作品にたどり、テクストの精緻な読みによって、複雑に織られた物語の構造と隠されたテーマとの連関を浮き彫りにする。ディケンズの現代性を解き明かす斬新な小説論。

目次

  • ディケンズは十九世紀的作家か?
  • ピカレスクの変貌—『ピクウィック・ペイパーズ』から『バーナビー・ラッジ』へ
  • 都市の誘惑—『マーティン・チャズルウィット』
  • ジェンダーの相克—『ドンビー父子』
  • ロマンスの構築あるいは解体—『デイヴィッド・コパフィールド』
  • 解読のアポリア—『荒涼館』
  • 「歴史」という織物—『辛い時代』
  • 視線の迷宮—『リトル・ドリット』
  • 物語のゆらぎ—『二都物語』
  • 震える「自己」—『大いなる遺産』
  • 漂流する身体—『互いの友』
  • 崩壊する「自己」—『エドウィン・ドルードの謎』にむけて

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ