司馬遼太郎の幕末・明治 : 『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を読む

書誌事項

司馬遼太郎の幕末・明治 : 『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を読む

成田龍一著

(朝日選書, 728)

朝日新聞社, 2003.5

タイトル別名

司馬遼太郎の幕末・明治 : 竜馬がゆくと坂の上の雲を読む

司馬遼太郎の幕末明治 : 竜馬がゆくと坂の上の雲を読む

タイトル読み

シバ リョウタロウ ノ バクマツ・メイジ : 『リョウマ ガ ユク』ト『サカ ノ ウエ ノ クモ』オ ヨム

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注記

朝日カルチャーセンター (新宿) での「講座」 (2000年5月-2001年7月) をもとに書きおろしたもの

第3刷(2009.12)の出版者(名称変更): 朝日新聞出版

内容説明・目次

内容説明

歴史小説は“史実”か“虚構”か、という対比には意味がない。作家も歴史家も、自分の生きている時代のなかで、ある時代を切り取り、対象として書く。歴史を描くうえで、両者の差はない。史実が書かれているかどうかではなく、記述の“作法”に意味がある。本書では、「国民作家」司馬遼太郎作品のなかでもとくに人気の高い『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』を、作品全体を通してたんねんに読み込んでいく。2作品で司馬が書いた、あるいは書かなかった幕末・明治を、小説の対象となった時代・小説が書かれた時代・そしてわれわれが読んでいる今現在=「三つの時間軸」で読む、はじめての試みである。読み手が“いま”を背景に、作品をどう読むかも問われるのだ。

目次

  • 第1章 いま、司馬遼太郎を読むこと
  • 第2章 『竜馬がゆく』を読む(近代日本の出発点としての「明治維新」;近代人・司馬のみた「近代」形成の論理;1960年の坂本竜馬像;司馬遼太郎の明治維新像/歴史学の明治維新像)
  • 第3章 『坂の上の雲』を読む(描かれる「国民国家」の試練;文明/民族/帝国—19世紀の世界史像と日本像;「戦争の語り」(認識;記述の作法をめぐって);司馬遼太郎が描いたこと/描かなかったこと/描けなかったこと)

「BOOKデータベース」 より

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