人間の美的関心考 : シラーによるカント批判の帰趨

Bibliographic Information

人間の美的関心考 : シラーによるカント批判の帰趨

長倉誠一著

未知谷, 2003.10

Title Transcription

ニンゲン ノ ビテキ カンシンコウ : シラー ニヨル カント ヒハン ノ キスウ

Available at  / 81 libraries

Note

シラーの引用著作年譜: p325-327

シラーの戯曲年譜: p327-328

人名索引: 巻末

Description and Table of Contents

Description

カントの提示する美と崇高と道徳と、諸概念に対峙した詩人シラーは「自然も芸術作品もおよそ素晴らしいとされるものは皆、生き生きしている」と素朴な実感から思索を重ねた。詩人の確かな感性と辛苦の思索を礎として、先行するカントの諸概念と反省的に対比させつつ、最新の研究成果を踏まえ、シラーの提示した「美」の本質を簡明に解き明かす労作。

Table of Contents

  • 序章(シラーの評価;ヘーゲルやガーダマーのシラー解釈の偏向 ほか)
  • 第1章 悲劇論と崇高—カント崇高論の受容(シラー悲劇論の源泉;シラーの悲劇論の成立と崇高 ほか)
  • 第2章 美と崇高—カント趣味論との対決(カントとシラーの、広義における美;『カリアス書簡』における美 ほか)
  • 第3章 道徳と、美および崇高—カント倫理学の批判(カント批判への美の関与;『優美と尊厳について』におけるカント「厳格主義」批判 ほか)
  • 第4章 自由と崇高—カント崇高論からの脱却(二つの崇高論の位置づけ;第一崇高論での「理論的崇高」と「実践的崇高」 ほか)
  • 終章 ニーチェの先駆者としてのシラー

by "BOOK database"

Details

Page Top