『少女の友』とその時代 : 編集者の勇気内山基
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『少女の友』とその時代 : 編集者の勇気内山基
本の泉社, 2004.1
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少女の友とその時代 : 編集者の勇気 内山基
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ショウジョ ノ トモ ト ソノ ジダイ : ヘンシュウシャ ノ ユウキ ウチヤマ モトイ
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内山基略年譜: p24
Description and Table of Contents
Description
戦時色が深まるにつれ、『少女の友』は軍や政府から軟弱として忌避され、特に中原氏の絵が問題となり、昭和一五年同氏の絵は「自発的に」『少女の友』から消えた。内山主筆はそれを読者と編集者の間の通信欄、「友ちゃんクラブ」で静かに告げた(昭和一五年七月号)表面は中原氏の意志といいながら、政府の圧力であることを言外に伝え「—父を兄を、夫を子を、失ふことさへも、国の為に忍ばなければならない時です。今は僕たちの一つの喜びを国家に捧げませう—」と述べた。今日では別に特異な文ではないであろう。しかし、当時、名誉の戦死と讃えられた「死」を、愛するものを「失ふ」といい、又「光栄」というところを「忍ぶ」と表現した内山主筆の姿勢は、ある勇気を必要とした。
Table of Contents
- 友ちゃんくらぶと友ちゃん会
- 中原淳一氏のこと
- 「乙女の港」のこと
- 「花日記」「美しい旅」など
- 松本かつぢ氏—抒情画家としての
- 松本かつぢ氏—抒情漫画家としての
- フラワーゲームのことなど
- 「チビ君物語」
- 由利聖子氏のこと
- 吉屋信子氏のこと〔ほか〕
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