世界の民衆宗教
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世界の民衆宗教
(Minerva人文・社会科学叢書, 89)
ミネルヴァ書房, 2004.1
- タイトル読み
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セカイ ノ ミンシュウ シュウキョウ
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内容説明・目次
内容説明
現代世界の宗教について考えようとするとき、宗教学を学ぶ者は、数多くの、しかも多様な宗教が生きていることに目を見張らせられる。多様な「霊」の信仰や「シャーマニズム」、ユダヤ教や神道などの「民族宗教」、国家の宗教文明を背景にして台頭してくるジャイナ教やキリスト教や仏教やイスラム教に代表される「創唱宗教」など、その形態は複雑である。一方、宗教として生きているものの多くは民衆の間で支持を得て生きられている宗教、すなわち「民衆宗教」であり、いま世界中でその時代を迎えている。本書は、世界各地の事例を取り上げ、宗教現象を解説する。
目次
- 新しいアルカイズムと民衆宗教の時代—新しい宗教的創造の再発見のために
- 第1部 中央・南・北アメリカ(コンタクト・ゾーンのジャガー・クリスチャン—アメリカ宗教史の隠された物語;メキシコ、チアパスのキリスト教—マヤ系カトリック、プロテスタント、サパティスタのある暫定的な地図 ほか)
- 第2部 日本(苦しむ死者と日本の民衆仏教—仏教説話集を中心に;『山姥』、野性と意味づけの崩壊 ほか)
- 第3部 アフリカ・オセアニア(日本とナイジェリアにおける古代宗教の比較—神道とヨルバ・オリシャとの対話;ズールーのシャーマン、クレド・ムツワ—アフリカのフォーク・レリジオンにおける土着的正統性の捏造と流用 ほか)
- 第4部 ヨーロッパ(初期バイブル・クリスチャンズの展開と民衆宗教;「天声人語」—民衆における宗教思想の源泉をめぐって ほか)
- 第5部 現代国家と宗教(現代イスラエル社会における国家と宗教—世俗社会の浸透と根本主義の台頭の狭間で;カルト/セクト論争と宗教的ナショナリズム—グローカル化過程におけるナショナル・アイデンティティの追求 ほか)
「BOOKデータベース」 より