盗まれた手の事件 : 肉体の法制史
著者
書誌事項
盗まれた手の事件 : 肉体の法制史
(りぶらりあ選書)
法政大学出版局, 2004.7
- タイトル別名
-
L'affaire de la main volée : une histoire juridique du corps
- タイトル読み
-
ヌスマレタ テ ノ ジケン : ニクタイ ノ ホウセイシ
大学図書館所蔵 件 / 全110件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
原書の翻訳
内容説明・目次
内容説明
生命科学の発達は、血液や臓器など「肉体の一部」が人体の外部で生きつづけることを可能にし、ローマ法で生まれ現在の西洋に受け継がれた、人間を非物質的なものとみなす観念を大きく揺さぶることになった。体から離れた部分はいったい何なのか、そして誰のものなのか。本書は、切断された他人の手を奪うというフィクションを考えるなかで、この観念の歴史的歩みを明らかにし、肉体をめぐる新しい法論理の道を追究する。
目次
- 判決—フィクション
- 体、この厄介なもの
- 終末…まえもって
- ローマ的シヴィリテが法の非肉体化を求めるということ
- 人格、その演出家による創造物
- 体、有形な物—見いだせない明白な事実について
- 狂気とグロテスクに関する逸話
- ゲルマン人には角が生えているのか
- 肉体の教会法的定義—権利の対象
- 肉体の教会法的定義—手当ての対象
- 公衆衛生の起源にさかのぼって
- 労働者の肉体という新しい法的事実
- 暴力がシヴィリテを脅かすところ
- ある日、血が
- 血の事業
- 人間にとっての肉体、そして別の「物」
「BOOKデータベース」 より